森本 直人
モリモト ナオトグループ
消費税が上がる前に買うべきか
-
消費税の増税が近づいています。
1年後に8%、2年半後に10%の税率となる見込みです。
このような状況下で、例えば、マイホームや車など、
今のうちに大きな買い物をしておいた方がよいのではないか
とお考えの方もいらっしゃると思います。
もちろん、ごく自然な考え方と思いますし、同じ買うなら、
なるべく5%の時に買っておいた方がよいでしょう。
ただ、気を付けなければならないのが、
2年半後には、消費税10%の時代に突入するという現実です。
政府・日銀が目指す、毎年2%のインフレ目標が達成されれば、
消費税の他に生活コストの上昇も避けられません。
すでに今月から、円安などの影響で、電気料金や食料品の値上げが
始まるようです。
他に、社会保険料の年々の負担増なども加わります。
例えば、2年半後、今よりも、年30万円の負担増になる
世帯主35歳のご家庭があるとします。
このご家庭は、2年半後から年30万円以上の負担増となり、
その後も、おそらく負担が下がることはありません。
そう考えると、このご家庭は、リタイアまでの30年間で、
予定より900万円以上の貯蓄ができないことになります。
運用できないことで失う運用益も含めると、かなりの額です。
したがって、今必要なのは、この先2年半のお金の損得計算よりも
その後の資金繰り計算です。
くれぐれも、無計画な衝動買いには、注意してください。
いきあたりばったりで、過大なローンを組み、家計が苦しくなってしまう
ご家庭は今でも少なくありません。
まして、消費税10%時代には、より慎重になるべきだと、私は思います。
厳しい時代ですが、既に分かっていることには、対策があります。
対策は、個人で活動しているFPと一緒に検討されるのもよいと思います。
ぜひ明るい気持ちで乗り越えていきましょう。
「くらしを守るマネー管理術」のコラム
老後2千万円必要は本当か(2019/06/10 17:06)
今年1年を振り返って(2016/12/22 18:12)
あなたの担当FPに確認すべき5つのこと(2016/11/30 16:11)
投資をしない理由(2016/10/28 17:10)
個人型確定拠出年金はなぜ普及が進まないか(2016/09/20 16:09)