向井 啓和(不動産業)- コラム「不動産投資市況は底打ちしたか?」 - 専門家プロファイル

向井 啓和
みなとアセットマネジメントの向井啓和 不動産投資のプロ

向井 啓和

ムカイ ヒロカズ
( 東京都 / 不動産業 )
みなとアセットマネジメント株式会社 
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不動産投資市況は底打ちしたか?

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金融危機を生き抜く不動産投資 2009-04-05 19:15
「不動産市況は底割れした」という公示地価の発表があったばっかりでありますが、「首都圏の不動産投資の対象となる物件」の市況は残念ながら“「底打ち」“してしまったかもしれないと思われます。

私は2009年1月1日、2008年12月25日、2008年12月27日あたりのコラムでも指摘しておりますが、昨年年末から年初に掛けて下がるものが下がり切る予兆が出てきておりました。下記参照

http://profile.ne.jp/fs/minato-mukai/column/detail/43466
http://profile.ne.jp/fs/minato-mukai/column/detail/43459
http://profile.ne.jp/fs/minato-mukai/column/detail/43460


公示地価などの統計データは過去の数字を集めて(そのときは新しいデータなのですが発表されるまでに数か月間集計等に時間がかかります。)おり、その発表と実際の市況にはズレが生じております。また、不動産の価格の動きは以前から景気悪化の最後の方に出ると云われています。(経済統計上の遅行指数と言って良いでしょう。)


そんな内容を裏付ける記事が週刊誌に出ておりましたので簡単にご紹介します。週刊朝日の4月10日号の184ページ〜185ページです。

「不動産「それでも上がる」の根拠」という記事です。

「急激な景気悪化が不動産価格の足も引っ張り始めた。今年の公示地価では、住宅地と商業地の全国平均がともに3年ぶりの下落に転じたのだ。しかし、「売る神」あれば「買う神」もある。中国系やアラブ系が参入し、さらに個人投資家も加わって「掘り出し物」をねらっている。やっぱり地価は上がるー


東京の中心地丸の内にそびえる「AIGビル」が不動産業界の熱い視線を浴びている。・・・・


公示地価は下がったが、丸の内などの特定地域の人気は継続しているということと、公示地価の基準日の後に不動産取引が息を吹き返してたことだ。今年に入ってから、個人の富裕層や中堅中小企業のオーナー経営者が20億以下の物件を買い始めた。中でも家賃が下がりにくく、借り手も見つけやすい賃貸住宅の良さが見直されている。・・・」

と書かれております。詳細は買って読んでください。


公示地価の基準日は1月1日で年末から最もセンチメントが悪い時期が基準になっており、また、その前後から活発に動く投資家も増えてきました。オバマ大統領が就任したのも1月後半からです。全国一律にどこでも底打ちに入ったとは言えませんが、少なくとも首都圏の不動産投資案件は底打ちしつつあると言えるかと思います。

私どもの様に不動産仲介の実務を行っていると現実の売り買いの状態から市場がどういう状況なのかがタイムリーに把握できます。買いの注文は大量に頂きましたが、その多くはその買い注文の価格まで下がらないか、他の買い手に取られておりました。

つまり、そんなに安いところに来る前に誰かが買っているという事です。

本を読むのは重要ですが情報が古いので新しい情報をどんどん捉える必要があります。週刊誌やその他のタイムリーなメディアからや実務に関わっている人から情報を得る必要があると思います。

最新の不動産投資情報は http://www.minato-am.com/
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