齋藤 めぐみ(キャリアカウンセラー)- コラム「夢は人生に必要か?」 - 専門家プロファイル

齋藤 めぐみ
最後に決めるのは自分。人生に迷ったときのキャリアカウンセラー

齋藤 めぐみ

サイトウ メグミ
( キャリアカウンセラー )
キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント
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夢は人生に必要か?

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キャリアカウンセリング 2015-03-12 11:57

キャリア教育支援の仕事で、
小中学校で授業をすることも多いのですが、
子ども達からの質問に、時折、ドキッとします。

ストレートでまっすぐで、
それでいてメディアの影響やご両親の影響を
色濃く受けていたり、
感受性が強くてこちらのメッセージを
伝えた以上に深く受け止めてくれていたり、
感想や質問を見ていると、
この子達が生きる未来を明るく照らしたいと
心から思います。

「夢を持つと実現できなくて、つらくなるのでは?」
という意味の問いをもらいました。
一理あるし、そういうことももちろんあるので、
すごく言葉を選んで返事をしました。

夢のワークというものを私は子どもたちに
提供しているのですが、
私自身は、夢を描く力、夢見る力をとても大切に
感じているから、行っています。
夢とは職業や職種のことではありません。
自分が本当に実現したいことや、ありたい姿を
めいっぱい想像して、自分に期待して、自分を信頼して
1歩踏み出していく、目の前のことをやりきっていく、
そういうことを大事にしています。

夢を叶えるというのは、なりたい職種になることではなく、
もっと大きなテーマです。叶えることよりも、
夢を見て、夢を語ることで、仲間が増えたり、
応援してくれる人が増えたり、いろんな人の夢が重なって
より大きな夢となっていく。
自分たちがありたい姿、ありたい社会、ありたい世界を
つくっていくことこそが夢を描くことだと思っています。

未来に絶望し、希望を持てず、
目の前のことすらがんばれなくなっている、
楽しめなくなっている。
先々は不安だけれど、どうせやりたいことはできないから
なんとか就職だけはしたい、だからその方法を教えてほしい、
すごく切ないなと私は思います。

本気で何かを目指し、何かを追いかけ、
時には挫折し、失敗し、絶望的な気持ちになるかも知れない。
でもきっと本気で何かをやりきった後には、
学びや気づきが残る。
それこそが、成長であり、自分の人生をより豊かにする。

中学生の今、多感な時期だからこそ、
本気でいろんなことを取り組んで、
いろんな感情を体験してほしいなと思っているのです。

夢を描くことは、
目の前のことに取り組む支えになることがあります。
夢を実現したことをイメージするだけで
とても励みになります。

そんなことを、伝えていきたいのです。
もちろん、私の考え方が全員に当てはまるわけではないし、
正解とかでもありません。

私が生きてきて、いろんな人から学んできたことや
体験してきたこと、教えていただいたこと、
それをぎゅぎゅっと言葉にするとこのような感じなのです。

「生きる」「生ききる」
そのすばらしさを伝えていきたいから
この仕事をやり続けています

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