加藤 幸彦(建築家)- コラム「屋上のウッドデッキテラス。かくれた性能的なメリット(効果)。」 - 専門家プロファイル

加藤 幸彦
テーマは「環境的居住空間」「小さな家」「リノベーション」。

加藤 幸彦

カトウ ユキヒコ
( 東京都 / 建築家 )
一級建築士事務所エス 代表
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屋上のウッドデッキテラス。かくれた性能的なメリット(効果)。

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デザイン・設計の事例 2010-09-08 13:56

HOUSE aeroccinoネタのつづきです。

 

2階リビング、2階玄関とならぶ、もうひとつの特徴が「屋上のウッドデッキ・テラス」。

これも僕の住宅設計における得意ワザのひとつです。

 

ウッドデッキテラスは、何しろ気持ちがいい。

お施主さんたちは、皆さん喜んでくださいます。

 

でも、

ただ気分がいい、というだけでなく、

僕の設計するウッドデッキテラスは、ある重要な機能を持たせています。

 

それは、夏の「遮熱」の効果。

 

通常、屋根の断熱(遮熱)は、

(1)断熱材による遮熱。

(2)屋根と天井の間に大きめの気積(空気層)をとり、その層の空気を換気する。

..などの方法で行ないます。

 

しかし、

比較的コンパクトな家、つまり高さを押さえた住宅の設計の場合、往々にして(2)「空気層」を十分にとることが困難になります。

結果、薄い「屋根」と成らざるを得ないことが多い。

つまり、断熱(遮熱)性能の劣った屋根になる可能性が高い。

 

そこで、ワザ。

 

その「薄い屋根」の上に「ウッドデッキ」を載せるのです。

 

もう、お分かりですね。

 

簾(すだれ)、葦簀(よしず)などを使ったときと同様の効果がもたらされます。

屋根面の過度な温度上昇は押さえられて、単体では断熱性能(遮熱性能)のやや劣る屋根であっても、十分な効果が期待できるのです。

 

・・

 

今回のプロジェクトHOUSE aeroccino。

屋上ウッドッデッキテラスの下には、「薄い屋根」「天井の低い居住スペース」があります。

 

この夏は厳しい暑さでした。

ウッドデッキが無かったら、とてつもない状況になっていましたね。

 

・・

 

HOUSE aeroccino。

詳しくは、エスの事例サイトhttp://open-g.net/press

「HOUSE aeroccino (屋上テラスとリビングが つながる家)」へ。

 

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