すはら ひろこ(インテリアデザイナー)- コラム「賃貸で気を付けておきたい「原状回復」のこと」 - 専門家プロファイル

すはら ひろこ
【整理収納術のプロ】によるお片付け・模様替え

すはら ひろこ

スハラ ヒロコ
( 東京都 / インテリアデザイナー )
株式会社アビタ クエスト 代表・住生活アドバイザー
Q&A回答への評価:
4.6/17件
サービス:1件
Q&A:39件
コラム:986件
写真:3件
お気軽にお問い合わせください
03-6222-2323
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼
専門家への資料の請求は、こちらからお問い合わせください。
資料の請求

賃貸で気を付けておきたい「原状回復」のこと

- good

整理収納・片づけ・模様替え 2014-01-25 12:00

移転疲れ。もやもや整理人・すはらひろこです。

引っ越しは前後の作業を含めると、
3か月くらいかかります。

懸命に捨てても、必要な仕事の資料は意外と多い。
私の場合は、撮影に使うスタイリング小物があるので、
かさ張ります。

それらを段ボールに詰めたわけですが、
自分でも持てるくらいの重さにしておかないと、
開梱するときに自分で移動させられなくなります。

本や資料といった紙モノは重たいので、
段ボールの8分目くらいが目安でした。
この段ボール、一般的なA4ファイルボックスが
4つ入るくらいの大きさ。

結局、30箱くらいになりましたが、
移転後の仕事スペースがゆったりしていたので、
収納にはまだ十分な余裕があります。

・・・・・と、移転後はとても快適なのですが、
予想外の問題を抱えてしまいました。


こちらが、これまで使ってきた6Bの「おうちラボ」の部屋。
懐かしい~
今はカラッポ。

この部屋をオーナーさんにお返しするに当たって、
原状回復工事を求められています。

これまでキレイに使ってきたので、
内装のお手入れはミニマムですむと思っていたのに、
とんでもない工事代金の見積もりが出てきました。

20年ほど仕事スペースにしてきた隣室の6Aの部屋のほうも
お返しするのですが、
そちらも原状回復工事が必要でした。

その隣室も工事代金の見積もりが出てきたのですが、
金額の差がないことにもビックリ。

6Aと6Bでは、8坪ほど広さの違いがあるのに、
ほぼ同額というのは妙なこと。
それぞれオーナーが違うため、
オーナー指定業者の見積もり。

その差が出たのは、
6Aのほうは、契約時に合意書がきちんと定められているので、
工事範囲が限定されているから。
指定業者の見積もり単価が異なる
からでした。

私のような弱小スモールオフィスにとって、
原状回復工事は大きな痛手です。
しかも、敷金を人質にとられているような状況では、
工事をやらないわけにはいかないから。

賃貸の場合、住宅用途と事務所用途では
原状回復の解釈が違うかもしれません。
住宅のほうは、普通に居住していて、
経年で劣化した内装についてのお直しは、
オーナーサイドにあるとされています。

ところが、「事務所は新品にして戻す」
というのがオーナーの主張。

裁判の判例を調べてみると、
住宅と事務所とで原状回復の解釈に違いがあるとは言えない
という一文もありました。

弁護士に相談することも考えましたが、
合意までの労力と時間と費用を考えると、
いろいろな面で消耗します。

ここはカチっと切り替えて、
キレイにして戻すことにしました。
今年も懸命に働きます!
・・・・・・・スローダウンしたかったのに。

それにしても、相場より高い家賃を支払ってきたのに、
最後になって容赦のない仕打ちです。
これじゃあ、賃貸市場は活性化しませんね。
古い慣習を打ち消す
国交省(住宅のはありました)もしくは東京都のガイドラインが必要。

賃貸契約をする際には、
「原状回復」条項をしっかりと確認しておかないとね。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真