株式会社プロネクサス主催のセミナーで講師を務めました。

開催日時：平成２５年５月１６日（木）　１４：００～１７：００

会　場　：プロネクサスセミナールーム

【テーマ】

「ソーシャルメディアを巡る企業リスクと法的知識・対応策　

～会社法・内部統制におけるソーシャルメディアポリシー・規程の位置付けと作成方法」

【セミナー概要】

Ⅰ ソーシャルメディア(SNS)とは

・インターネット新時代―WEB 2.0

・ソーシャルメディア(SNS)の定義

Ⅱ 従業員・役員によるソーシャルメディア(SNS)の不適切利用

・従業員・役員による不適切発言

・従業員・役員による情報漏えい

Ⅲ ネット不祥事が企業に及ぼす影響

・企業のレピュテーションリスク

・企業関係者（企業・役員・従業員）の責任問題

Ⅳ ソーシャルメディア(SNS)の利用にかかるリスクマネジメントの必要性

・リーガルリスクマネジメント

・労務リスクマネジメント

・会社法における内部統制

・リスク管理体制の構築の必要性

・ソーシャルメディアポリシー・規程の位置づけ  

Ⅴ ネット不祥事を防止する社内体制の整備

・ソーシャルメディアポリシーの策定

・ソーシャルメディアポリシー・ガイドライン策定上の留意点

・ソーシャルメディアの利用に関する就業規則の整備

・従業員のリテラシー教育の重要性と社内教育の実施

・モニタリングの実施とその方法

Ⅵ ネット不祥事が発生した場合の会社の対応

・会社や個人に対する誹謗・中傷の場合の対応策

・企業秘密や個人情報漏えいの場合の対応策

・事態収拾に向けた広報対応

Ⅶ まとめ

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ブログやTwitter、Facebookなどのソーシャルメディア(SNS)をマーケティングツールとして活用する企業が増えている一方で、自社従業員のソーシャルメディアの利用による情報漏えいや悪評などの企業リスクを顕在化させてしまうケースも増加傾向にあります。

上場会社の場合、会社法上要請されている内部統制の一環として、リスク管理体制・コンプライアンス体制の構築が求められています。しかしながら、ソーシャルメディア(SNS)の利用に関するリスク管理という点では、インターネット関連の上場会社は、数年前から対策を講じてきていますが、それ以外の業種の上場会社の場合には、まだ、ソーシャルメディア(SNS)の利用に関するリスク管理のための体制が整っていないのが現状であると思われます。

今回、上場会社のディスクロージャーの支援などを行っている株式会社プロネスサス主催でソーシャルメディアポリシー・規定に関するセミナーを開催させていただきましたが、インターネット関連企業ではない上場会社、特に、ＢｔｏＢの事業を中心的に行っている上場会社が、ソーシャルメディアポリシー・規定の策定に動いていない状況であるように思われました。今後、インターネット関連ではない上場会社の内部統制や監査関係の担当者の方に、もっと、ソーシャルメディアの利用に関するリスクの問題、とりわけ、レピュテーションリスクの問題に関心を持っていただきたいと思っております。

当事務所では、ソーシャルメディア(SNS)の活用に伴い必要となる企業のレピュテーション（風評リスク）マネジメントについて、随時、情報発信しております。

企業内セミナー等も承っておりますので、ご興味のある方はご連絡をいただければと思います。

フランテック法律事務所　弁護士　金井　高志　　

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