真山 英二
サノヤマ エイジ「工事完了時における形状・構造等」について
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重要事項説明書の項目に、
「宅地造成または建物建築の工事完了時における形状・構造等(未完成物件のとき)」
というものがあります。
不動産の売買契約時点で、
完成した状態の現物を見ることができない場合に
その完成状態を説明するための項目です。
基本的には、別添資料で完成状態を説明します。
未完成物件の主なものとしては、
・建築中の建売住宅
・建築中の新築マンション
・リフォーム中の物件
・造成中の分譲地
等があげられます。
完成状態を説明するために添付する資料としては、
建築確認申請書類、仕様書、設備表、分譲パンフレット等が一般的です。
リフォーム中の場合は、その見積書、
造成中の分譲地に関しては、造成計画図等で
確認を行います。
未完成物件の場合、引渡の時に、
「こんなはずではなかった!!」
とトラブルになることがあります。
その原因は、売主と買主の完成イメージの相違です。
お互いに引渡時のイメージを持っていますが、
そのイメージが一致しているとは限りません。
ただ、現実的にイメージが一致しているのか
どうかを確認することは困難です。
未完成物件を取引する場合には、
可能な限り多くの資料を取り寄せて
できる限りお互いのイメージを
共有することがポイントです。
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