- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
先日、「不具合と不祥事の違い 」について書きました。
ある携帯ゲーム会社が未成年ユーザーに対する利用金額制限のシステムに不具合が発生し、のべ733名(上限超過額=2,811万円)の未成年に対して過大請求していたという話です。
法令の定めではなく、業界での自主規制での話であり、特に社内検査などで不具合が発覚し、公表と共に過払い分を返還したというのであればなんら問題は無かったのでしょうが、ユーザーからの指摘で発覚し、翌日には不具合は解消したものの公表が4カ月も後だったことが問題だろうと思います。
そして今回、新たに5,544名(上限超過額=4,937万円)の未成年者に利用上限額を超えて請求してたという障害があったと発表。今回は同社から発表されたようだ。
しかしシステム的なことは解らないが、前回は外部からの指摘を受けて翌日には不具合が解消されたことを考えると、2週間経った今になって新たに対象人数にして当初の約8倍もの不具合が発覚というのは何とも解せない。
・外部から指摘を受けて翌日に不具合解消というのは本当だったのか?
・今回の問題を軽視しているのではないか?
・真剣に取り組んでいるのか?
・適時開示という発想は無いのか?
・まだ何か隠しているのではないか?
などとマイナスイメージの連鎖につながりかねない。
今回はただ”後手になっただけ”だとしても、受けてはそこまで理解してくれないのが一般的。
逆に先手を打っていれば、業界の自主規制で行っている未成年者の使用環境保護などについてもアピール出来た。そして誠実な対応を取ることで確かな信用を得られたかも知れない。
後手になればなるほど得られるものが無くなるばかりか、マイナスのイメージを持たれ、かつ検証記事など今後報道が長期化する可能性も出てくる。そして余りにひどいと代表事例としてとられ、将来的に出てくる類似案件の都度、引き合いに出されてしまいます。
ややこしい時ほど、先手必勝を心掛ける必要があります。
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