本当の施しと本物の愛
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昨年の年末、愛犬ミニチュアダックスのハロ(16才♂)がヘルニアになりました。
一時期、食欲が落ちてアバラが少し浮き出るくらいになったのですが、それを見た父親が「ずいぶん痩せちゃったな~。可愛そうに。」と言いました。
本当は今の状態でダックスの標準体重くらいなのですが…。
足元にすり寄ってきて可愛いからと、オヤツや自分の食べている食事を分け与えていたんですね。
その結果、少し太り気味になり腰に負担もかかるようになってきます。
可愛がるのと甘やかすのは全然違いますよね。
このような話しは何もペットに限ったことではありません。
自分は親切にしたつもりでも、その結果は不幸になっているかもしれません。
ある宗教の中には、「人を勧誘すれば相手が救われる。その徳は自分にも返ってくる。」というような教え方をしている所があります。
熱心な信者はその言葉を信じ、飛び回りながら勧誘するんですね。
後になって財産を全て奪われ大変なことになったとします。
「でも私は人を傷つけようとしていたわけではありません。ただただ助けたい一心で真実の教えを伝えたかっただけです。」
例え本当に良いことをやったつもりだったとしても、自分で招いた不幸の結果である以上、責任は取らないといけません。
厚生労働省が来年度からの生活保護の支給水準を見直すことになったそうです。
真面目に働いている低所得者の消費支出よりも、生活保護の支給額の方が多いケースがあるということでした。
実際、私が昔に話しを聴いたことのある人で、生活保護を受け取って、働かずに悠々と暮らしている人もおりました。
支給を受けるために、様々な嘘を付いていたわけです。
人に施すというのは難しいことです。
人に依存させてしまっては、逆に不幸にさせてしまいます。
親切にしているつもりでも、本当は傷つけているのかもしれません。
その一方、一見冷たいように思えても、内心は親切ということもあります。
三国志に出てくる劉備玄徳が関羽・張飛と義兄弟の契りを結び、世の中を正そうと、母の元を立ってから3年後のこと。
様々な障害にあった劉備は、一度身を隠そうと母の元へ訪れます。
劉備の姿を見て驚いた母はこう尋ねます。
「阿備(劉備)や、お前は一体何をしに帰ってきたのですか?」
「まだ志半ばで母上にお目にかかる時節でもございませぬが、一目無事なお姿を見たいと戻ってまいりました。」
その言葉を聴き、嬉しくて目を潤ませる母でしたが、こぼれそうな涙を抑え、劉備に向かって厳しい口調でこう伝えます。
「まだお前が郷土を出てから3年しか経っていないではありませんか。たった3年で志を達成出来るなどと夢のようなことは母も考えておりませぬ。世の中というものはそんなに単純ではありません。」
「何度戦いに勝っても自分の正義は通らず、この頃は失意のあまり自らに疑いを持ち始めていたのです。」
「戦いに勝つということは豪傑ならば誰でも行えることです。争いに勝利しても自分に襲い掛かってくる弱い心にも打ち勝たねば、大事を成し遂げるということは出来ないのではありませんか。」
「仰る通りです…。母上、玄徳の誤りでございました…。」
「阿備や、私は亡きお父様の代わりに言うのだよ。今のはお父様のお叱りだよ。わかったのなら早く出ておいきなさい。」
出ていく劉備の背中を見ながら、母は「冷たい母と思わないでおくれ…。」と泣き崩れておりました。
その後、劉備玄徳は多くの困難にあいながらも、諸葛亮孔明を三顧の礼にて迎え入れ蜀の国を建国することになります。
劉備の母は、子を愛するという心を抑えながら、冷たいと思われようとも、大切なことを教えていたんですね。
ただ我が子に食事を与えて肉体を育てるだけでなく、人としての強さを作ろうとしていたわけです。
本当の施しというのはどういうことなのか。
本物の愛というのはどういうものなのか。
一時的ではなく、永遠に感謝される愛の施しを与えていける自分でありたいものですね(^_-)-☆
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