三浦和義氏の逮捕と一事不再理の原則(1) - 刑事事件・犯罪全般 - 専門家プロファイル

羽柴 駿
番町法律事務所 
東京都
弁護士

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対象:刑事事件・犯罪

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閲覧数順 2016年12月06日更新

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三浦和義氏の逮捕と一事不再理の原則(1)

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ロス疑惑と日本の裁判

 いわゆる「ロス疑惑」の三浦和義氏が訪問先のサイパンで逮捕されたことが大きな話題となっています。
 私は、このような一市民の私的犯罪を多くのマスコミが大々的に取り上げて大騒ぎすることには賛成出来ませんが(道路特定財源、自衛艦衝突事故、教育改革など大多数の市民の生活に直結するもっと大事な問題が沢山あるはずです)、弁護士として見過ごせない法律問題を含んでいると思うので、あえてここで私なりの意見を述べてみることにします。 
皆さん良く知っているように、三浦氏はロサンゼルスにおける妻殺しの容疑で日本において逮捕、起訴されたものの、一審の東京地方裁判所から控訴審の東京高等裁判所、そして上告審の最高裁判所まで、非常に長い期間にわたる審理を経て、最終的に無罪判決が確定しました。今度の逮捕の容疑は、まさしくその妻殺し(およびその共謀)であるということですから、日本の裁判で無罪が確定した全く同一の事件の容疑で、今度はアメリカで逮捕され、場合によっては起訴されるかもしれないという事態になっているのです。
 ロサンゼルス市警が、新しい証拠があるという発表をしたとも報じられていますが、具体的内容は不明です。他方で、同市警は20年以上も前から逮捕状を用意していたとも報じられているので、もしかしたら新証拠の有無とは無関係に逮捕したのかもしれません。

 
                                 (次回へ続く)