- 澤田経営研究所 澤田和明
- 澤田経営研究所 代表
- 群馬県
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
金融機関の担当者との交渉で、駆け引き・交渉術を駆使しても、融資を実行するか否かを決めるの は支店内協議や本部決済ですので、意味のないことです。
それよりも、どのように論理立てて資金の必要性を伝えるか、自社の財務内容・資金繰り・今後の経 営計画を資料を示しながら伝えて、如何に銀行員に、この会社なら安心して貸し出せると思わせる かが重要です。
Point2 金融機関の意思決定の流れを知っておく
金融機関の意思決定者が誰かを知っておくと、その人に合わせた対策をとることができ、融資獲得 に一歩近づきます。金融機関内では、支店内案件、本部案件、取締役又は頭取決裁がありますが、 融資を実行するかしないか一番鍵を握っているのは支店長です。支店長に融資取組をする気を起こ させるには、1年に1回、決算説明時だけで良いので、支店長に同席してもらうようにします。決 算説明時に経営者が直接自社を強くアピールし、支店長に好印象を与えることと、経営計画を提出 し、今後の事業への取組を語ることが融資への近道です。
Point3 「格付け」を上げて思うように融資を受けやすくする
金融機関が融資をするのに最も重要視するのは「格付け」です。「格付け」により融資を受けられ るか受けられないか、融資枠・期間・金利・返済方法等の条件はどうするか等を決めるようになり ます。「格付け」の区分としては「正常先」「要注意先」「要管理先」「破綻懸念先」「実質破綻 先」「破綻先」に区分され、「正常先」が一番融資を受けやすい企業ということになります。「格 付け」は、企業の定量部分と定性部分に分けられ、それぞれ点数化されて、その合計点数により 「格付け」されます。
<次コラムへ続く>