第4章 裁判官はなぜ怒ったのか(3) - 刑事事件・犯罪全般 - 専門家プロファイル

羽柴 駿
番町法律事務所 
東京都
弁護士

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対象:刑事事件・犯罪

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閲覧数順 2016年12月09日更新

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第4章 裁判官はなぜ怒ったのか(3)

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 (第3回)
                   
 まず、事故当日付実況見分調書の立会人はY運転手、工事現場監督Bさん、そしてガードマンCさんの三名です。三名はそれぞれ、自分が経験した事故の様子を現場で警察官に説明し、それを基に警察官は3枚の現場見取り図を作成していました。
 また、運転席から肉眼で見渡せる範囲の図面1(ラインの外側が運転席から見渡せる)と、アンダーミラー(トラックの前方の足元を確認する為のミラー)に写る範囲の図面2(黒塗りされている部分がアンダーミラーに映る)も作成されており、それによると肉眼では、車体の直前と、右斜め前方に長くそれぞれ死角があることが分かります。又、アンダーミラーでは肉眼の死角のうち車体直前は見る事ができますが、右斜め前方に伸びる肉眼の死角についてはその一部しか見ることが出来ないことが分かります。このように運転席から死角があることは、この事故の原因を考えていくのに、非常に重要と思われました。
 ただ、これらの図面はいずれも、死角の範囲が具体的な距離(何m何cm)では記載されていませんでした。このように、死角の存在が示されているのに、肝心の具体的な範囲が明らかになっていないのは、この捜査が極めて不十分なものであることを示していると言わざるをえませんでした。

(注)画像はクリックすると拡大されます。

 
                                   (次回へ続く)