- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
先日の会食後の帰りの電車での話。
終電ではなかったにせよ週末の山手線はかなり混雑していました。私は運よく座れたのでストレスなく乗車していましたが、渋谷から若者が大勢乗り込み、車内は騒然という状況。
そこでふと考えました。
もし私(誰か)が、”うるせ~!黙れっ!”と大声で叫んだとしたらどうなるか。
恐らく一瞬だけ静かになり、直ぐに元通りの状態に戻るだろうなと。
そして何故一瞬でも静かになるのかと言えば、静かにしろと注意されて自身の行動に気付き、反省の上、声を落としたのではなく、つまりこちらのメッセージが届いた訳ではなく、単にインパクトがあったからそっちを向いてみただけで、直ぐに自信には関係ないことと頭の中で整理するとともに元に戻ったと言えます。
もちろん、そもそもインパクトがある人がインパクトのある形でメッセージを発したら、少なくとも次の駅に着くまでは静寂が訪れるのかも知れません。がしかし、その立場の方はほんの一握りでしょう。
人によっては、メッセージの内容がどうかという以前に、そのインパクト自体に反応し、反撃にあうというケースもあるのではないでしょうか。
つまり表現方法として”インパクト”は非常に大事なものですが、本当に自身のメッセージを伝え、相手の動きを変えたいのであれば、単にインパクトを重視するのではなく、”状況判断”をした上で発信方法や内容を検討する必要があると言えます。
ご年配が多い場合、若者が多い場合、小学生などの子供たちが多い場合、男女比率や乗車時間などにもより、表現方法やメッセージは当然変わってくるでしょう。
インパクトは時として何も意味を持たないばかりか、逆効果というケースもあり得るなと思った瞬間でした。
インパクトより実際の”相手の行動を促す”ための発信を心掛けなければと改めて認識しました。
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