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脳心理学に基づいた英語の教え方ー6

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Educational Psychology

《第5段階》

 英語を母国語とする子供が2歳から6歳の間に「脳」に起こること。 それは驚異的な発達です。 

この期間になんと、8000語から14000語の語彙を使えるようになっていきます。 もうここでほとんどの日本人には歯が立ちません。 結構優秀な12歳の日本の子供が英語のストーリーを読む際でも、普通1000語レベルの語彙しかない本から始めます。 そこから考えても、外国語としての英語習得がいかに壮大な計画かがわかります。  

英語母国語の子供は大体1日あたり5語から8語の新しい語彙を増やすそうです。 あ、日本の受験生のようにまったく文脈も背景もなく単語を並べて覚えるのではありませんよ、もちろん。 周りの環境から文化もマナーも全部ひっくるめて「脳」が習得していきます。 まず耳に入ってきた新しいことばが「脳」に入り、文全体の文法から意味をを類推します。 今までに「脳」に蓄積されている情報と比べながら覚えていくわけです(Rice, 1990)。 第2次性徴期に入るまでこのペースで「脳」が語彙を覚え続けます。

 さて、どうすれば日本の子供に対して、この段階を復元出来るでしょうか。 

残念ながら、英語を母国語とする環境で育たない限りこの段階を完全に復元することは不可能です。 しかし、正しい文法の知識、語彙の使われている背景、文脈、文化、マナー、など、これまでの4段階で日本の子供の「脳」に蓄積された情報を呼び戻せる環境を作ることは可能です。 非常に難しいテクニックですが、この環境を作り出すことでまったく「脳」の働きが変わってきます。 まるで英語を学ぶモジュールが出来ていくようです。 

指導者の技量が非常に必要とさせる段階であり、また時間もかなりかかる根気のいる段階です。 

 逆にこの段階で決してやってはいけないタブーもあります。 

無理矢理英検の内容を覚えさせたり、単語を機械的に覚えさせる教育です。 「脳」の中にある蓄積された知識とはまったく切り離された単純な暗記だけになりますから、「脳」の別の部分が出動し、ネットワークを構築出来ません。 「脳」の中でネットワークが起こらない暗記はすぐに消え去ってしまいます。 まったくの無駄です。 いわゆる進学教室の「英語レッスン」の多くがこれに当てはまります。

 「脳」にネットワークを構築しながら語彙を増やす方法

ここで登場するのが「算数」です。 内容のある文章題を段階的に理解し、論理的な数字を当てはめて解いていくという算数の過程が必要です。 文章題には同じ単語や言い回しが繰り返し繰り返し出て来ます。 その繰り返しの中でちょっとづつ単語のレベルが上がり、ちょっとづつ文法が複雑になっていきます。 そうして子どもたちは自然に文法の中で語彙を増やしていきます。

 

1. 日本の子供向け英語算数文章題Big John Series はこの段階に必須の教材として、Robert McMillan (数学専門家)が創作した傑作です。 Big John Seriesは30段階に分かれており、順を追ってかなりの高度な語彙や文法にまで到達することが出来ます。

2. ここまでの段階を丁寧に学んで来た子供は驚異的な順応性を見せます。 単語の意味がわからなくても、文法がいきなり比較級を含んでも、Big John, Little Johnなど登場人物の一連の行動から類推する「脳」が出来ていきます。

3. 指導する方も、わからないことを直接教えるのではなく、つまった問題のひとつ前を考えてみる手伝いをしたり、子供が自分で答えをだせるようなヒントを与えることが大切です。 子供のペースはひとりひとり異なるのでかなりのテクニックと工夫が必要です。

 

 たくさん時間をかけてやっと6歳まで追い付きました。 かかる時間は個人差がありますが、たとえば小学校3年生で英語を習い始め、毎週3時間の授業を行い、充分5~6年かかります。 

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