- 萩原 貞幸
- 株式会社ファンドファンクション 代表取締役社長
- 大阪府
- 経営コンサルタント/起業家
対象:財務・資金調達
欧州の経済危機から端を発して、
世界景気後退へと波及した場合に
備えて、無借金にしてキャッシュを積み上げているのでしょう。
1社1社見れば、キャッシュが多く、
借金がないわけであるから
財務基盤盤石ということになる。
しかし、日本経済というマクロで見た場合には、
資金が滞留しているわけであり
ここに改善点がある。
要因1.
まず、企業が資金囲い込みになってしまった要因
それは、金融機関、銀行が大企業に対しても
機能していない点がある。
必要な時に、必要な資金を金融機関が融資をしてくれるのであれば
企業もキャッシュ残高を積み上げる必要はない。
しかし、経済危機や減退局面になると、その銀行から経営が不安視され
融資どころではなくなってしまう。
先のリーマンショックの通りである。
したがって大企業は金融機関が困ったときのあてにならないために
キャッシュ残高を積み上げなければならなくなってしまう。
したがって、まず金融機関の財務状況、貸付スタンスを改善する必要がある。
要因2。
そして、企業においても
万一に備えての貯蓄は理解できるが
一部はリスクマネーとして
チャレンジマネーとして
ベンチャーに投資をしたり、新規事業をはじめたり、
M&Aに活用したりしなければ
企業、経済は活性化していかない。
新たな価値を生むような
資金の使い方を是非とも検討していただきたい。
任天堂は無借金でキャッシュが1兆円もある。
何か新しい価値を生むことに活用し、
ひいては地域活性、経済活性を
期待したい。
こういう活動こそが
今後の大企業に求めれれている。
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