TOEIC高得点の意味？　英検1級道場

ＴＯＥＩＣ満点を３２回とり、「英語モンスター」という異名を取り、マスコミに引っ張りだこの菊池さんが書いておられた記事を見て安心した 

点取りのための手練手管だけ教えるくだらない奴だくらいに思っていたのだが、すっかり見直した 

言っておられることは、私とほとんど同じなのだ 

「ＴＯＥＩＣの点数だけ上げるのは意味が無い。ＴＯＥＩＣの点数はものさしの一つにしか過ぎない。確かな英語力があれば自然とＴＯＥＩＣハイスコアラーになれる」というニュアンスで理解した 

最近お会いした都内の英語学校の代表も同じ趣旨のことを言っておられ、「なんでもいいからとにかくＴＯＥICの点数をアップさせてくれ」などという企業からの研修の引き合いは断っているそうだ 

その人は生徒と共にＴＯＥＩＣを受けておられ、成績表を見せて下さったが、すばらしいの一言だ 

ここで一つ興味深いデータを提供する

３か月前から英検１級道場で学ぶ或る受講者は、ＴＯＥＩＣがリスニング４８０点、リーディング３８０点だそうだ 

全員にやらせているトラッドジャパンのディクテーションをやってもらっているが、総ワード数の２割近くを修正しなければならない状態だ 

前回の宿題で、どうしても聞きとれなかった箇所が５箇所ということだったが、私は音声を聞かずに英作文として見た場合に英文として問題がある箇所を２５か所追加で指摘した 

これは、リスニングというよりも英文理解、文法に基本的な問題があることを示しており、リーディング３８０点は納得がいく 

同時に、リスニング４８０点は４択なのでたまたま合ってしまったというに近いと言っていいと思う 

どこもかしこもＴＯＥＩＣの高低を騒ぐが、ＴＯＥＩＣの点数の意味に大きな疑問をなげかけたくなる 

公平を期するために言うが、英検１級、準１級合格者でも首をかしげたくなるような力しかない人も居ることも事実だ 

点数と実力、大きな課題だ