サービス付高齢者向け住宅について - 各種の経営コンサルティング - 専門家プロファイル

寺崎 芳紀
株式会社アースソリューション 代表取締役
東京都
経営コンサルタント

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閲覧数順 2016年12月09日更新

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サービス付高齢者向け住宅について

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こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。

昨年秋から、いわゆる「高齢者住まい法」が改正され、「高齢者専用賃貸住宅」制度が廃止されました。新たに創設されたのが「サービス付高齢者向け住宅(以下「サ高住」といいます)」制度です。

端的に言えば、安否確認や生活支援サービスなど、高齢者の生活を支援するサービスを備えた住宅のことです。

今後、国は10年間で60万戸を整備する計画を打ち出しています。

国が、サ高住の整備を急ぐのには、理由があります。それは、高齢者人口の増加に伴い、高齢の単身世帯や夫婦世帯が急増することが確実視されているからであります。

そして、その中には医療・介護が必要になるケースが、当然増えることが考えられます。

しかし、そういう方々が、今までは特養・老健等の「介護保険施設」に入所に希望が殺到します。特養の待機者は約42万人。当然、受け入れ施設は全然足りない。かつ、介護保険施設はお金がかかるため、介護保険財政を圧迫しかねない。

こういう背景から、介護保険施設に頼ることなく、高齢者ができる限り「住み慣れた地域」にて「在宅生活」を送っていただけるよう、サ高住が整備されるというわけであります。

では、実際に介護や医療が必要になった場合は、どうするか。

それが、今回の介護報酬改定の肝というべき「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」」サービスです。

在宅にいながら、24時間切れ目なく介護・医療サービスが受けられるというのが、このサービスの仕組み。

サ高住に登録するのには、一定の基準を満たす必要があります(床面積25㎡以上、トイレ・洗面設備の設置、保全措置の整備等)。登録すれば、老人福祉法上の「有料老人ホーム設置届」が不要になるばかりでなく、厚生労働省と国土交通省からの「お墨付き」がもらえる(サ高住は、厚労省と国交省の共管)。

これに、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」を組み合わせれば、いわゆる「施設」に入所しなくても在宅で生活ができるという考え方なのです。

これが浸透したら、確かに素晴らしい。まさに理想形ですから。

しかし、有料老人ホームは依然として存在するし、わかりにくい。玉石混合になる危険もある。さらに、介護度が重くなったり、医療行為が増えてきたりしたお客様を、本当にサ高住で受け入れができるのか、現時点ではよくわかりません。

お客様が選択するのに、わかりにくいシステムにすべきではありません。

私見ですが、これは「介護保険の緊縮財政」とも解釈できますね(笑)。

サ高住は少しずつ増えているようですが、前述の「定期巡回・随意対応型訪問介護看護」サービスは、まだ十分に整備できていません。最も厳しいのは、人材の確保です。

「絵に描いた餅」にならないことを、祈るばかりです。






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