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さて、3回目のテーマは「PCCS」です。
PCCSは長くなりそうなので、もしかしたら2回に分けるかも…
ここは3級の要と言っても過言ではないでしょう。
まず、PCCSとは何ぞや?というところから。
PCCSは、色彩調和のための表色系なので、配色を考えることに適しています。
そのため、分析的な見方ではなく感じ方に重点を置いています。
感じ方とは、色の濃淡や明暗といった「色の調子」です。
この「色の調子」はトーンで表されます。ま、雰囲気でまとめちゃったのね。
この雰囲気でまとめる根拠が明度と彩度であり、トーン=明度+彩度になったわけです。
つまり、PCCSは色の三属性を色相(Hue)と明度+彩度(Tone)で表しているヒュートーンシステムです。
では、色相とトーンとに分けて見ていきます。
色相:24色相。心理四原色を色相環上に配置し、それぞれの心理補色を対面に配置し、8色相とする。
8色相の間に、色相変化が等しく感じられるように4色相を追加配置し、12色相に。
さらに12色相の間に中間となる色相を配置し、24色相とする。
この文面にある「等しく感じられるように」。
ここが感じ方に重点を置いた表色系であるということの証となっています。
色相の表示方法は番号とアルファベットです。
色相を表すアルファベットは大文字、修飾語は小文字です。色相環は「色相のグラデーション」に見えるはずです。
これで「感じ方」に重点が置かれているということが実感できるかと思います。
試験の際に表示で気をつけることは「青緑」と「青」です。
なぜか?青緑は色相番号14と15、青は18と19といったように2つずつ存在するからです。
これは注意しておきましょう。
ん~長くなったから、トーンは次回だな…
ちなみに私の「nrk color circle」の「circle」は色相環の「環」と「サークル活動」をひっかけてネーミングしたものなの。
あ、どうでもいい?失礼しました。
では、次回はトーンですね。
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