- ほしの てつ
- 趣味工房うさ坊株式会社 代表取締役
- DIYインストラクター
対象:老後・セカンドライフ
前回は、カーボンニュートラルというお話をしました。
似た言葉に、カーボンオフセットという言葉があります。
さて、カーボンオフセットとは何でしょう?
カーボンオフセットとは、自らの温室効果ガスの排出量を算出し、削減努力を行うとともに、削減が困難な排出量について、他の場所で実現した排出削減・吸収量等を購入することなどで相殺(オフセット)する事を言います。
例えば、日本の会社が工業製品を製造する事でCO2を100排出したとします。
その代り、アフリカで植林する事で50のCO2吸収と、中国で工場から排出するCO2を今までよりも50削減する技術を提供することにより、100-50-50=0 にしましょうという事です。
そこで問題になるのが、評価の仕方です。
カーボンオフセットを確実にする為には
1、森林整備による二酸化炭素の排出削減・吸収活動を確実にする。
2、排出削減・吸収量の算定制度を高めること。
3、ひとつの活動が複数のオフセットに利用されないこと。
があげられます。
これらの信頼性を確保する為に発足されたのが、オフセット・クレジット制度(J-VER)です。
簡単に言うと、検証と認証をしましょうという制度です。
その一環で、森林認証制度というのがあります。
つまり、カーボンオフセットに有効な森林ですよというお墨付きです。
しかし、これらの素晴らしい制度を整えても、実行しないと意味がありません。
いかに森林資源を正しく使っていくかが課題となります。
次回は、今後のあり方についてご紹介します。
※出典:農商工連携等人材育成事業研修テキスト 森林分野
(農商工連携等人材育成事業研修 修了 ほしのてつ)
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