- 鈴木 健一郎
- ECLITH | エクリス 代表 経営責任者
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
4-2 予算の明確化
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ソーシャルメディアマーケティングの書物でよく見かけるのが「フェイスブックページを開設しよう!」と言うものです。
フェイスブックページ開設に当たり費用は発生しないのもその理由の一つとして挙げられます。
しかしソーシャルメディアマーケティングに費用がかからないことはありません。もし無料を謳ったソーシャルメディアマーケティングの本や記事、情報を見かけたときは真っ先にこう思って下さい。嘘をつけ!と。
では、実際どの程度の予算が必要か見ていきましょう。
参考にするのは米国によるソーシャルメディア調査、Altimeter,2010の調査データです。まずソーシャルメディアマーケティングの準備・運用に発生する主な費用は以下の通りです。
①ページ制作・カスタマイズ費用
②アプリケーション制作費用
③運用人件費
④コンサルティング費用(外注の場合)
⑤効果測定及びレポート作成費(外注の場合)
⑥ユーザー監視費用(外注の場合)
以上6つの構成において、会社規模により予算と人員が異なる結果が得られました。
図 参照:Altimeter 作成:エクリス
また、このうち最も軽視されるのが③の運用人件費です。
仮に①②のページ制作・カスタマイズ、アプリ制作の費用を抑え、④⑤⑥の外注も行わないとしても、ソーシャルメディアマーケティングを行う上では絶対に人件費が発生し続けます。
小規模な企業の場合、オレンジ色部分よりもさらに人員・予算を抑える必要があると思います。
しかし人員をある程度(難しい場合は外注を利用して)確保しないといけないことは認識して下さい。そしてそこを蔑ろにすると、やらない方がマシなソーシャルメディアマーケティングになってしまいます。
フェイスブックやアメブロ、ツイッターは利用料が無料というイメージが強いですが、長期間運用し、マーケティング効果を獲得するためにはある程度の予算がかかることは念頭に置いておいて下さい。
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