- 岡田 誠彦
- 東京都
- 税理士
対象:会社設立
ADめぐみ「♪もしも~私が~会社をたてたなら、素敵な場所に「本店」構えるでしょう~♪♪」
D税理士「もしや、そのメロディは!!昭和の名曲、小坂明子さんの『あなた』。」
AD「大きな窓と~、小さなドアと~事務所には古い暖炉があるのよ♪」
D「歌がうまいことは良くわかったよ(笑)。素敵な場所に「本店」構えるというけど、君ならどこを「会社(本社)の住所=本店所在地」にするんだい?」
AD「私なら私のイメージにあった『港区青山』です。対外的イメージがとても良い会社になると思うんですよね。まさに洗練されたこの私にふさわしい。」
D「ごめん。君から青山の雰囲気を感じたことは一度もないよ、むしろ下町。ただ確かに、会社の住所を決めるときにも一定の戦略は必要だね。業種によっては、そういった「場所のイメージ」を大事にした方がよい場合があるからね。ただし、家賃は「固定費」で毎月確実にかかるから、イメージのみを優先した場所選びは禁物となる。」
AD「一般的には、本店所在地についてはどんな風に考えればいいのですか?」
D「一番分かりやすいのは、飲食店等で店舗がある場合だよね。すでに店舗の場所が決まっている場合は、そこを「会社の住所」とすることになるだろう。」
AD「事務所スペースだけで良い場合は、その場所を会社の住所にするのですか?」
D「いわゆるオフィスを借りて会社をスタートしたり、場合によっては自宅の一部をオフィスにしてスタートする場合もあるだろうね。その場合は、それぞれの住所を本店所在地とすることになるよね。」
AD「私の友人で、普通の住居用のマンションを借りてオフィスにしている人がいます。」
D「そういった賃貸の場合、気をつけなくてはいけないのは、事前に、会社の本店所在地として登記することにつき、大家さんなどに了解を得ておいた方がいいということだよね。会社がスタートしてしまってから揉めては大変なことになるよ。」
AD「トラブルを防ぐという意味では、自宅の場合、会社名の表札などを出しておかないと郵便物が届かなそうな気がします。」
D「そうだね。自宅の場合は、固定費の部分を節約することが可能だが、会社であることをきちんと表示しておかないと郵便物すら届かないことが起こりうる。」
AD「たとえばですよ。私が、音楽プロデューサーの仕事をしていて全国を飛び回っている場合、イメージを優先して、小さなスペースでも「青山」に事務所を借りて会社の住所をおくか、あるいは、親と住んでいる実家に会社の住所を置くか?さて、どうしましょう。」
D「全国を飛び回っていて、青山にいることが少ないなら、私なら無駄な出費はおすすめしないよ。むしろ、親御さんのいる実家を本店とし、取引先や役所、税理士などから届く郵便物をリアルタイムに管理してくれる体制を整えることを優先するかな。ただしこれについては色々な考え方があるだろうね。」
AD「最終的には、経営者の方の考え方、ということになりそうですが、本店所在地(会社の住所)をどこにするか?ということにも一定の考慮が必要だとういうことですね!」
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