- 中郷 洋次
- JIHLAVA & Co. イフラヴァ
- 兵庫県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
壁に黒カビが!?
との相談で神戸のお宅へ。
ご主人の帰宅の時間に合わせて、
ご自宅に訪問。
壁の黒い点々は、カビではないかとのこと。
小さな子供がいるので心配です。
見ると、確かに、壁と床の角にカビらしき点々が・・
発生箇所は、掃き出し窓の下部。
色々とお話をおうかがいしていると、
このお宅、小さな子供がいるので、
加湿器が3台稼働中。
結構湿度が高いです。
そこで、奥様におうかがいしてみました。
『窓を開けて、喚起はどのくらいの頻度でされていますか?』
すると、奥様から返ってきた答えは、
『ほとんど開けていません、時々換気扇を回す程度です。』
小さなお子様がいるので、
風邪を引いては困るし、防犯的に怖いので、
窓を開けて、換気をしていない。
換気扇で十分と思っていたとのこと。
『・・・・・』
それで、原因がわかりました。
『換気不足です!』
木造住宅といえど、今は気密度が高く、
窓を開けての喚起は必須です!
24時間換気がついていますが、
これだけ加湿機がついていて、
窓からの換気なしでは、さすがに厳しい・・・
湿度は、空気汚染のバロメーターです!
高湿度→換気なし→結露→カビ
→カビを好むダニ
→ダニの死骸等によるハウスダスト
お子様の健康に配慮しているつもりが、
これでは、アレルギー体質への悪循環になっています。
そこで、奥様にアドバイスさせていただきました。
家族の健康を気にされるなら、窓を開けてください!
これが、健康への一番の近道です。
ついでに、お風呂についてもお聞きしました。
『お風呂に窓がついていますが、窓を開けていますか?』
奥様からの返答は、
『引っ越してきてから、掃除以外では開けたことがないです。』
『・・・・・』
『入浴後、換気扇をずっとつけています。』
それでも、入浴後だいぶ経っているのに、
湿度が高い。
これでは、高湿度→カビ→カビキラーの悪循環です。
せっかく、窓があるので、窓を開けてみてもらえませんか?
実際、窓を開けてみると、いい風が流れます。
最近は、設備過多になりすぎて、
機械換気にたより過ぎている家庭を多く見かけますが、
自然換気に勝るものはありません。
家は、単なる箱ではありません。
そこに暮らす人の生活を豊かにするための舞台です!
住む人が輝いてなんぼです。
ひと組でも多くのご家庭が、
健康で、輝く生活を送っていただきたいと願っています。
住まい方(使い方)のソフトの部分を置き去りにしているのかもしれませんね。
もし、同じような思いをされていらっしゃったら、
思い切って、窓を開けてみませんか?
気持ちイイ風が流れてくるはずですよ
風の流れる家の設計は!
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設計事務所 イフラヴァ
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