人には向き、不向きがある。
子供の頃は努力すれば、なんでも超えられるとか思っていたが
あるとき才能には絶対にかなわないと思った。
教えられたのは野球。
勉強も才能だと思うけどみんな無理やりさせられているから
適正がある人でも埋もれていることがあるのではないかと思う。
もしも、自分も必死になって高校時代に勉強すればもっと良い大学にいけたかもしれない(笑)
しかし、野球は違う。
野球部に入る人は野球が好きで休みをさいて、みんな必死になって練習する。
自分も大学時代はトレーニングを必死にやって野球の練習の仕方やメンタルトレーニングの本も買いあさって
練習した。
自分の中では前の自分よりも向上した。
しかし、ある試合で対戦した甲子園に行った投手。
球は速いし、スライダーはカミソリのように曲がる。
さらにコントロールがめちゃくちゃよい。
バッターボックスに入ったらアウトコース、ぎりぎりのストレートで
2球で追い込まれ、絶対打ってやると気合でバットを振ったらカミソリのような
スライダーで外に曲がって三球三振。
チーム全体でもノーヒットノーランをやられた。
これはモノが違うなと痛感した。
しかし、そのすごい投手のチームが優勝して大学リーグで三部から二部に上がって投げると
ボコボコに打たれている。
上には上がいるんだ。
やっているときは絶対に認めなかったけど今、冷静に考えてみると人の向き、
不向きは超えられないのだと教えられた。
野球というスポーツは才能があるのが当たり前で
さらにそこからめちゃくちゅ努力した人が上に行くのだと
あからさまにしてくれる。
どんなに子供のころから努力しても紙に書いて目標を決めてもイチローや松井には一般人はなれない。
人には向き不向きがあることをいやがおうにも教えてくれる。
であれば自分に向いていることで勝負すればよい。
先日、歯科技工士の富樫と飲んで話していたときに
高校時代の一時期、がんばって勉強した話を聞いた。
しかし、上には上がいて頭の良い親友は軽々と上の成績をとっていった。
いくら自分は頑張っても真ん中より少し上の大学に行くのがやっとだと感じたらしい。
そこで、彼は大学受験をあきらめて自分が得意な手先で勝負する仕事につくことにした。
それが歯科技工士の仕事に就いたきっかけだったそうだ。
先日、吉田先生と富樫が作ったセットアップをみていた。
こんなに完璧なかみ合わせを作り、きれいに作るのは一生かかっても無理だね。なんて冗談で話していた。
写真ではわからないが舌側面も完璧に咬んでいる。
聞けば、1時間で作ったそうである。
彼は努力家で毎朝早くから夜遅くまで必死に技工している。
講習会や技工の本など新しいものがでれば読みあさっている。
向いていることを、一生懸命努力するとここまで来れるのだなと教えられた。
人には努力で超えられない才能があることを痛感させられる。
誰もが才能を持っている。
ある人は勉強だし、ある人はコミュニケーション能力、ある人は野球。
などのように、、、
よいクリニックを作るにはその人の特技を見抜いて
働きやすい環境を作ってあげることだなと痛感する。
得意なことを一生懸命にやる、これ以上のことはないのではないか?
硬い文章ですいません。
読んでくれてありがとうございます。
このコラムの執筆専門家
- 東海林 貴大
- (東京都 / 歯科医師)
- 医療法人社団渋谷矯正歯科 院長
見えない裏側矯正の専門家
歯並びやかみ合わせに悩まれている患者さんのために誰にも気がつかれずにきれいになることができる裏側矯正の臨床に日々取り組んでいます。モットーは「つねに患者さん目線で診療すること」すこしでもたくさんの患者さんを幸せにするために頑張ります。