どこまで変更できるのか? - 新築工事・施工全般 - 専門家プロファイル

杉浦 繁
Atelier繁建築設計事務所 代表
愛知県
建築家

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閲覧数順 2016年12月08日更新

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どこまで変更できるのか?

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では、いつまでなら、どこまで変更できるのか?


これは、構造体によって違うのですが・・
在来木造やツーバイ、プレハブなどの場合。


構造体、つまり柱や梁の位置や大きさが変わる。
間取り、つまり外壁や中の壁の位置が変わる。
建物の面積が変わる。
高さなどが変わる。
建物の形が変わる。

などになる変更のは申請を出すまで・・


外部建具の大きさや形の変更。
内部建具の大きさや形の変更。

などは、少し大変ですが申請の変更をすれば、木材の製作が始まるまで・・


外装材の変更。
屋根材の変更。

なども、申請の変更をすれば、材料の発注をするまで・・


内装材の変更。
キッチン、ユニットバス、便器などの機器類の変更。
家具や備品類の変更。

などは、材料の発注をするまでは出来ます。



重量鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合はもっともっと出来ません。
設計中に構造計算に入ってしまったら、もう外装材や内装材、機器類、家具類など以外の変更は出来ません。



もちろん、全部が全部そう、ということではありません。
法律によって、その材料は駄目とか、その形は駄目とか・・

場合にもよりますので、設計士さんに確認をして下さい。






住宅メーカーなどでは、工事中の現場にはお客さんといえども、そこがその人の家であっても、絶対に工事現場には入れないという所が多々あります。


あぶないから、なんて勝手な理由をつけて・・
決められた見られても支障のないように隠した日だけ見せる。

うっそー?

はっきり言って、我々や大工さんなどから言わせれば・・
こんなひどいことをハイハイ受け入れるお客さんというのが信じられない。


だって、そこはあなたの家なのだから!

あなたの物なんですよ・・
あなたが、建物の中身を知っていなくてどうするのですか?
あなたが、工事を監視していなくていったい何を信じるのですか?

と、思うのですが・・


ただ、メーカーがお客さんを現場に入れたくないと思うのはわからないことでもない。


もちろん、手抜きとかしてるのを見られたくない、とか・・
汚いグチャグチャな適当現場を見られたくない、など・・

はあるのかもしれませんが。



それより何より、見ることによってお客さんが「変えたくなる」ことを避けたいのです。


出来上がってから「変えたくなった」ことに関しては・・



検査は終わってますから変えても申請は不要です。
直しましょう、少しお金がかかりますよ、ですむ。

でも、工事中に「変えたくなった」ことに関しては、作ってる最中なんだからとお金は払うのを渋られる。


工事中だろうが工事後だろうが、変えたら同じお金がかかる・・
その材料はとっくの昔に発注しちゃっていますし、そこにはそれのために下地も配管もとっくに作ってあるのですから。


だけど、まだ工事やってないのになんで払うんじゃ!と、100人中50人は言うんです。


しかも変更申請しないと検査が通らない・・



だから・・
見て欲しくない・・


見なきゃ「変えたくなる」ことなどないのです。








実は、ここまでの話しは全てうそ・・
いつでも変更というのは出来ないことではありません。


出来ないのではない、構造や設計や申請をやり直さなければならないので・・
もう一回、お金がかかる。

お金さえ払ってもらえれば、どんな変更でも出来ますし・・

何度でもやり直すことは可能です。


たとえ柱1本を移動するだけでも、一からやり直しになりますので・・
それだけのお金がかかる。



ただ、それにしても・・
工事で作ってしまった物に関しては、それを壊さない限り出来ません。
構造体は壊して作り直すなんてことは出来ません。


ですから、たとえその柱1本だけが邪魔だから動かして・・
などと言われても、それは出来ないのです。




いえいえ、うそうそ・・

それでも世の中やろうと思えば出来ないことはない。
柱だって木造なら動かそうと思えば出来ないことではない・・


ただ、新しい柱の位置で設計をやり直し・・
構造計算をやり直し・・
変更申請をし・・
前の柱を抜き取って、それに応じて梁が変わるでしょからそれを取り外し・・
建物が倒れないように補強をし・・
当然、建物の構造バランスが崩れますので、それ以外の所の筋交いなどを付けたり取ったり・・
新しい柱と梁を製作して取り付け・・
廻りの補助木材やボードや内装をやり直す・・

これだけの変更作業、100万やそこらで出来るとは思えませんが・・

それに、出来ることなら、やらないに越したことはない。



まあ、あんまりしつこく言うと・・
検査後に勝手に柱を切り取って、ハイ終わり!

なんてやられるのがオチ・・


あとは大きな地震が来ないことを祈るだけです。



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