回答されやすいQ&A~答えてもらえるためのコツ
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公認会計士・税理士の岸井幸生です。
1年の後半が始まりました。
上半期は大きな震災が起きてしまい、日本は非常に大きな痛手を受けました。
下半期は少しずつでも回復の道筋がつけられる、そういう期間になってほしいと心から願います。
さて、ALL ABOUTプロファイルにはQ&Aの機能があります(ご存知ですよね・・・。)
登録している専門家たちの共通の質問箱のようなところに皆さんからの質問が飛んできて、
答えられる専門家がそれを拾って回答を書く、
という流れなのですが、
この質問がなかなか難敵といいますか、回答がむずかしい。
私も時間がある時は、寄せられている質問一覧のタイトルを見て、
私の分野かな~、というものについて質問内容を開いて見てみるのですが、
何とも回答しにくいものが多いのです。
しかし、ぜひ回答してお役に立ちたい!
そこで、私が(個人的な意見です!)「回答したくてもしにくい!」と感じる質問の3つのパターンを紹介します。
1.前提条件がわからない
誰もが閲覧できるところに、あまり細かく質問内容を書くことは抵抗があるかと思います。
そのため、背景があいまいだったり、必要な情報が著しく不足していることがあります。
専門家が答えようとすると、正確を期すため、色々と条件を挙げないといけなくなります。
法律などのルールがあるような問題の場合は特にそうなります。
(例)質問:Aはどうすればよいのでしょうか?
Aの解決には3パターン考えられ、そのうちBパターンだったらこうなります。
Cパターンだったらこうなります。
Dパターンだったらこうなります。
ただし、BとDは、EがFじゃない場合にのみ当てはまります。
またFにはGということもあるので注意が必要です。
アルファベットにしても煩雑になるくらいですから、
条件を文章にしていくことは非常に大変な作業になってしまいがちです。
2.実は”微妙”な問題である場合
その分野以外の方にとっては何てことないご質問が、
実は業界の暗黙の了解で決まっていることだったりします。
(例)
Q. Xをしたいのですが、Yをすればいいんですか?
A. そうです。教科書的にはそうなんですが、実はYはしなくてもよいものです!
という回答をしたいのですが、Yしなくても良いなんていうことはどこにも決まっていないので、
堂々と文章にして世間に公表することができない場合です。
3.ご質問がまとまっていない場合
おそらく大混乱して書いているのだと思います。
何を回答すべきかわからないものや、
文の途中に質問事項が次々と出てきているものです。
まず、質問をひも解く作業からスタートしないといけないので、
これも答えにくい質問のひとつです。
では、どうすれば、回答を引き出しやすくなるかを考えてみます。
・ご質問は簡潔に。
→混乱されている時はどうしても勢いで書いてしまいがちです。
落ち着いて読み直してみると、ずっと良くなることがあります。
・できれば背景を詳しく。
→簡潔に、としつつも、必要なことは記載する必要があると思います。
問題は、「必要なこと」が何か分からない場合。
そういう時は「他に何か必要事項あれば知らせる」旨を記載しておくと、
専門家からご質問者へ問い合せがあるかもしれません。
・回答依頼対象を絞る
→街で「助けてー!」と叫ぶよりも、「そこのメガネの男の人、助けてー!」と叫んだ方が、
助けてくれる確率が上がるそうです。
自分が当事者だと認識すると行動に結びつきやすいからです。
「専門家の皆様へ」とするよりも、「○○の専門家へ」とか「○○士の方に質問です。」等にすると、
回答される可能性が高まると思います。
・質問後、しばらくしても回答がなかったら、ちょっと角度を変えて再度質問してみる
→色々な理由で、回答しにくいご質問だったのかもしれません。
・それでもだめなら直接問い合わせてみる
→1や2が原因の場合は、直接のやりとりをした方が回答しやすいことが多いです。
各専門家のプロフィールを見ていただいて、
ご質問の分野に詳しそうな方に「この専門家に質問!」ボタンから質問してみてください。
一切答えたくないと思っている専門家はいないと思いますので、
うまく答えを引き出してみてください。
皆さんの悩みがたくさん解決されますように!
このコラムの執筆専門家
- 岸井 幸生
- (東京都 / 公認会計士・税理士)
- LBA会計事務所 代表
社外から会社のビジネスを支えるプロ社外役員
顧問税理士以外で何でも相談できる人が欲しい、を提供しています。クライアントの皆様と夢を共有し、ビジネスに興味をもって最適なアドバイスを行っていくことが一番の貢献です。
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