「社員を大事にする会社です」という求人広告の怪 - 人材採用全般 - 専門家プロファイル

福岡 浩
有限会社業務改善創研 代表取締役 業務改善コンサルタント
神奈川県
経営コンサルタント

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対象:人材採用

中井 雅祥
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閲覧数順 2016年12月02日更新

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「社員を大事にする会社です」という求人広告の怪

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毎週末に新聞に折り込まれる折り込み求人誌を見ていると、様々なキャッチコピーを目にします。例えば、「アットホームで笑顔がいっぱいの職場です」とか、「働きやすい環境でお仕事を」、「社員を大事にする会社です」等など。キャッチコピーの下には給与や勤務時間、待遇、勤務地、応募方法などが記載されています。

このキャッチコピーを見て、どれだけの人が応募したいと思うのでしょうか。勿論、応募しようとする人たちにはそれぞれに事情がありますから、キャッチコピーよりも給与や待遇などで判断し、すぐに応募する人もいるでしょう。また、少し時間をかけて再就職先を探している人は、毎週同じ会社が求人募集しているのを見て、どんなことを考えるのでしょう。

求人募集広告に「アットホームで笑顔がいっぱいの職場です」という文字が躍っています。私は「本当かなぁ」と思ってしまいます。同時になぜこんなことを書くのだろうかという素朴な疑問が湧いていきます。自社を良く見せたいという心理が働くのでしょうか。こんなことでも書かないと人が来てくれないと思っているのでしょうか。私が人材採用担当者だったら、こう書くでしょう。「発展途上の会社です。あなたの成長が会社の成長です」アットホームで和気あいあいでなれあいの無秩序な職場では魅力がありません。業務を改善しながら、社員も会社も成長していこうとしていることを訴えている方がポテンシャルを感じるのではないでしょうか。

次に「働きやすい環境でお仕事を」と言われても、働きやすいかどうかは入社してみないとわかりません。人によって働きやすさの感じ方もまちまちです。「働きやすい」=「楽な仕事」という印象を与えようとしているようにも受け取れます。それだったら、「毎日の朝礼で行う情報共有、情報交換で職場のコミュニケーション良好」のようなキャッチコピーの方が、具体的で訴求力が少しはありませんか。

もっとも目を覆いたくなるのが「社員を大事にする会社です」という白々しいキャッチコピーです。経営者が社員を大切にしなかったら、事業は継続しません。社員あっての会社組織ですから、そもそも「社員を大事にする会社」であることが前提です。「社員を育てる会社です」なら、まだいくらか良いかも知れません。経営者は社員を育成し、力量を向上させて製品やサービスを販売、提供し、顧客満足度を高めているはずです。それには失敗もミスもあり、その経験がより良い製品、サービスを生み出すことになります。だとしたら、「社員の失敗を大事にする会社です」とか、「社員の失敗を次に活かす会社です」というキャッチコピーはどうでしょうか。

折り込み求人誌の求人広告は極めて限られたスペースに多くのメッセージを盛り込もうとして、勢い可笑しなキャッチコピーが出現してしまうのでしょう。求人募集するからには会社が何を考えているか、どのような人材が必要なのかを明確かつ具体的に表現することが重要です。

しかし、以前新聞折り込み専門の求人広告誌営業マンから聞いた話だと、求人しようとする会社の担当者は広告内容の構成をほとんど考えていないので、予め営業マンが用意した広告のパターンを提示し、その中から選んでもらったり、あるパターンを手直しする程度で掲載しているそうです。そんなやり方で求人広告費を無駄に使っているとは本当にもったいない話です。求人担当者が自社の大事な求人広告の内容を人任せにしているようでは、まともな求人活動にはなりません。従って、私が購読して新聞に折り込まれている折り込み求人誌を毎週見ていると、毎週のように同じ求人広告を掲載している会社がいくつもあります。まだ人材が確保できていないのか、新規に採用してもすぐに辞められてしまうから、すぐまた求人するのか、人材はしっかり確保できていて、次から次へと仕事が増えているから毎週求人しているのか。

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