アクセス解析の滞在時間は正確か? - アクセス解析・効果測定 - 専門家プロファイル

小坂 淳
株式会社環 
東京都
ウェブ解析士マスター

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アクセス解析の滞在時間は正確か?

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ウェブアナリストの視点

環の小坂です。

よく聞かれる質問です。

●滞在時間の算定方法

アクセス解析ツールでは滞在時間が算定されることがあります。
この時間はどのように算定していてどの程度正確なのか?

滞在時間はページを訪れた時間と次のページに訪れた時間の差で出しています。
例えば、
・14:00にページAに来て、
・14:02にページBに来たら「2分」です。

ということは
・直帰した場合のランディングページ
・離脱したページ
では滞在時間の測定をすることができません。

測定できない場合、一部のツール(google analytics等)では「0秒」とカウントし、
平均を出す場合の分母にしています。(ですから実際より少なく出ます。)
一部のツール(シビラ等)ではカウントをせず、平均を出す場合の分母にも入れません。

また、ツールにもよりますが、セッション内で次のページの訪問時間をとりますので、
下記のようになります。

・ページAに14:00、一度検索エンジンに14:02に訪れ、再度ページBに14:04に来た場合、
 事実としてはページAの滞在時間は2分ですが、アクセス解析では4分となります。
・ページAに15:00に来て、しばらく見ていて、16:00にページBを訪問した場合、
 セッションが「30分」で切れるツールが多いので、
 この場合ページAの滞在時間は0分(もしくはカウントなし)となります。

●滞在時間は正確か?

上記のような測定方法ですので、滞在時間は他の指標に比べると不正確です。
ましてや「平均」となると効果を測定するのには向きません。
例えば19人が10秒しか見ていないのに、一人が10分見ていると、
平均滞在時間は38秒となります。

このように滞在時間は測定できない数値がある上に、
極端な数値の影響を受けやすいため、
効果測定の指標としては向きません。

比較などをするよりは、長期間の傾向を見て、サイトの状況を想像する手助けにする程度にしてください。

ミクロ分析において、個別の導線の滞在時間であれば、測定する価値はあるかと思いますが、
手間がかかる作業ですので、必要に応じて行ってください。


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