「軽蔑」(J.L.ゴダール)
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ゴダールの「軽蔑」
フリッツ・ラングが本人役で映画を撮ってたりとかが、ストーリーに没頭できないし、
ブリジット・バルドーが美しすぎるのも気が散るw
さらに建築をやっている人にとってはよく知られた「マラパルテ邸」が舞台として使われているから、
建築も気になって仕方ない。
「マラパルテ邸」については、映画では内部をくまなく写しているわけではないけど、
確か鈴木了二さんのレクチャーでプランを説明してもらった時に見た記憶で、
片側にたくさんの個室が並んでいたはず。
内部の開口部はもちろん印象的だけど、
岬の尾根から続く展望台のような階段屋根と海へ下りられる階段の二つの道があるのがいい。
一つでは行き止まりで戻るしかないのでは回遊しないので、土地と一体化できないだろうし。
しかしこの手すりのない屋根には行ってみたい。
ストーリーは最後破滅して終わるのが、この当時らしい終わり方か?
台詞もフリッツ・ラング本人が話すので、意味深で批評的。
音楽やカメラワークも所々にインパクトのある手法を使っていて、それも気になる。
色や構図もキレイなところが多いし、事故の場面の二人の死に方も象徴的。
さらに「マラパルテ邸」が見られるんだから、見る方は忙しい(笑)
僕は初めて見たんだけど、この複雑さは何度見ても楽しめると思う。
それと今も公開してるのかな?
最近の映画には「ゴダールの○○○」ってタイトルになっちゃってるけど、
いまでも映画を撮ってるのは本当にすごいと思う。
映画の楽しみを与えてくれてる。
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