院長、理事長のための簡単資金繰り管理術 - 病院施設の財務会計 - 専門家プロファイル

原 聡彦
合同会社MASパートナーズ 医業経営コンサルタント
大阪府
経営コンサルタント

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対象:医療経営

河野 理彦
(行政書士)
原 聡彦
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2016年12月10日更新

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院長、理事長のための簡単資金繰り管理術

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こんにちは。医業経営コンサルタント
原聡彦(はらとしひこ)です。

本日は、院長、理事長のための簡単資金繰り管理術をお伝えします。


1.自院の預金通帳を月初と月末で比較し預金の増減をチェックする。
自院の通帳はできれば1週間に一度はチェックしてほしい(最低でも1カ月一度はチェックしてほしい)。預金の増減を把握し増減要因も掴んでおくことがポイントとなる。また、医療機関の規模拡大にともない病医院の資金管理を事務長に一任するケースもあるが、資金管理を野放しにすることは百害あって一理なしです。私どものご支援先には定期的にチェックすることで、スタッフに対して「院長、理事長は預金口座をチェックしているんだぞ」という事を理解させる事にもなるので経営者として預金通帳のチェックを習慣化して頂いています。

2.窓口現金のチェックも行う。
日々の患者さんの自己負担額を窓口現金と私どもではよんでいます。この窓口現金を日々、必ず管理する習慣をつける。レジの日計と現金が合致しているかはチェックする仕組みを持っているところが多いので問題ないと思うが、その窓口現金を1週間ぐらい金庫に置いている医療機関もあるので要注意です。窓口現金は金庫におかず預金にする習慣をつける。出来れば、毎日、窓口現金を預金として預ける習慣をつけることをお勧めしています。

3.預金増減の要因を掴む
特に預金減少要因を掴んでおく。預金減少要因は下記のうちどれかにあたる。
ア)損益計算書上で赤字なっているため預金減少している。 
イ)金融機関からの借入金、医薬品卸の買掛金など負債の返済額が多額のため預金減少している。
ウ)院長個人、関連法人への貸付金で預金減少している。
エ)高度な医療機器の購入、建物の内装改修工事、分院展開などの設備投資額で預金減少している。
オ)個人診療所の場合、個人支出が多くなって事業用の通帳が少なくなっている。

概ね、上記の要因で預金減少となるのではないでしょうか。重要なのは減少要因が一時的なものか、恒常的なものかを把握しておくことです。恒常的な預金減少傾向にある場合は対策が必要となるわけです。

4.恒常的な預金減少の場合は対策を打つ
対策は、要因がわかれば立てやすい。例えば損益計算書上の赤字が恒常的に続いているならコスト削減と診療収入の向上を検討する。負債の返済が多額で預金減少を恒常的に続いているなら買掛金、借入金の返済期間を延ばすという交渉も必要になる。この対策をタイムリーに行うために自院の預金通帳のチェックとともに自院で財務諸表(損益計算書、貸借対照表)をタイムリーに作成できるような経理体制をつくることをお勧めしてます。顧問税理士や会計事務所と相談すればいいアドバイスを得ることができると思います。

以上、資金管理はどんな事業でも重要な管理の一つです。病医院の院長、理事長には、資金管理を事務長や総務担当者に任せきりにせず経営者としての資金管理を習慣化してほしいと強く願います。

最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!

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