陸屋根(ろくやね)と雨水の関係 - 外構リフォーム - 専門家プロファイル

吉田 武志
有限会社 ヨシダクラフト 代表取締役社長
栃木県
建築家

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対象:リフォーム・増改築

森 幸夫
森 幸夫
(代表)
木下 泰徳
(アップライフデザイナー)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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陸屋根(ろくやね)と雨水の関係

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お客さんから電話。

 

「ベランダに干した洗濯物が、屋根からの水で濡れている」

 

「晴れているのに、屋根から水が落ちてくるなんておかしい」と。

 

 

 

 

2階のベランダに脚立を架けて、屋根に上ってみると

 

写真のように屋根がプール。

 

何とか、屋根に昇り水を抜いた。

 

排水口が詰まっていたのだ。

 

この屋根には軒樋がなく、直接、縦樋が屋根と繋がっている。

 

プールのように4面に低い壁が立ち上がり、排水は床穴のみ。

 

まるでプールのような構造。

 

軒樋が無いわけだから、排水穴が詰まったら、

 

このようにプール状態になってしまう。

 

 

 

 

2年半程前

 

弊社が漏水したこの屋根の防水工事を行った。

 

陸屋根は、殆ど勾配が付いていないので、水が流れにくい。

 

この住宅は、ハウスメーカーが建てたプレハブ型RC造。

 

リフォーム・メンテナンス等の家守りは、弊社が行っている。

 

その会社のHPを見てみたら、今だに陸屋根が多い様子。

 

陸屋根は、屋上にする場合は人が歩けるというメリットがあるが、

 

勾配が殆ど無いから、水はけが悪く

 

雨漏りしやすいし、

 

防水されていても、

 

このような状態になるデメリットもある。

 

この場合は、人が歩ける屋上ではなく屋根だから、

 

きちんと勾配を付けて欲しかった。

 

 

 

 

「栃木で家を建てる」とか、

 

本屋においてある雑誌を捲ってみると

 

軒の出の無い家が、かなり多いことに気が付くだろう。

 

栃木県にも、真四角のBOX型の家で

 

殆ど屋根に勾配を取らない家を造ったり

 

設計したりする人がいる。

 

それも木造で。

 

 

そういう家は、軒も出ていないことが殆どだから

 

外壁も傷みやすいのだ。

 

 

 

軒の出ていない家は、

 

雨の中で傘をささずに立っている人と一緒。

 

 

 

 

そういう家を見る度に、私には出来ないなと思う。

 

そんな家を設計したり、施工する会社は、

 

すごく勇気があるのが、経験がないのか?

 

どちらかだろう。

 

 

 

この写真を見たら、陸屋根や

 

軒の出のない家は、普通は設計できないよ。

 

(特に木造では)

 

 

 

私は、狭小地で軒が出せない場合を除いて、

 

屋根にはきちんと勾配を取って、軒もなるべく出したいと思う。

 

屋根に対する考え方は、

 

長く暮らせる家の中の

 

5. 屋根に勾配を取り、軒をなるべく出すをご覧ください。 

 

 

※陸屋根とは

※軒とは 

 

 

リフォーム リノベーション 栃木県宇都宮市 ヨシダクラフト

注文住宅 栃木県宇都宮市 ヨシダクラフト 

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