歯列が乱れていたり、噛み合わせが悪いと、あごの関節にも悪影響が及びます。ただ、あごの関節というのはある程度の融通性があって、噛み合わせの悪さや不具合は吸収して機能してくれます。
しかし、それにも限界があり、無理な使い方を続けているとあごの関節が痛くなったり、口が開けられなくなったりしてしまうのです。
今、若い女性に増えている顎関節症はストレスなども原因になりますが、もともと持っていた噛み合わせや歯列の乱れも一因になるといわれています
歯列の悪さは多かれ少なかれ、あごの骨に負担をかけています。そうした負担を取り除く根本治療は矯正治療が最良の治療法だといえます。もちろん顎関節症は複合疾患といわれ、さまざまな原因が重なり合って起きるものといわれているので、歯並びや噛み合わせだけが原因となるわけではありません。
ですから、矯正治療をしたからといってすべての顎関節症が治るとはいい切れませんが、デリケートで繊細なあごの関節を守って一生涯快適に使い続けていくためにも意味あることです。
このコラムの執筆専門家
- 東海林 貴大
- (東京都 / 歯科医師)
- 医療法人社団渋谷矯正歯科 院長
見えない裏側矯正の専門家
歯並びやかみ合わせに悩まれている患者さんのために誰にも気がつかれずにきれいになることができる裏側矯正の臨床に日々取り組んでいます。モットーは「つねに患者さん目線で診療すること」すこしでもたくさんの患者さんを幸せにするために頑張ります。
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