- 鈴木 将樹
- 英語総合即戦学校
- 英語講師
対象:英会話
しかし、インターネットほど進歩が早い世界は他に類を見ないように思います。
12年ほど前になりますか、僕がオーストラリアへ渡った頃はPHSが主流で携帯を持っている人は少なく、そのうえEメールアドレスを持っている友達も少なかったのを覚えています。初めてメールのレッスンを受けた時は、一瞬でメッセージが日本へ届くという事実にとにかく驚いたものです。
時は流れて、留学時代には日本への電話代もずいぶん高かったわけですが、今やスカイプというものがあります。テレビ電話さえ無料になってしまったわけです。インターネットは本当にすごいですよね。この流れでスカイプによる英会話レッスンが生まれるのは必然といえると思います。ネットショップもそうですが、土地代がかからないというのは、特に地価の高い日本では貴重なことと思います。ただでさえ、公式にデフレとされている国ですから、安いものに人が流れていくのは当たり前のことだと思います。
特に既存のいわゆる大手英会話スクールというものは、ネイティブと話すということを全面に押し出したレッスンをしているので、このようなスカイプ英会話とは差別化ができなくなるうえ、コストの面で淘汰されていくのは仕方のないことだと思います。最近、知ったのですが、中にはフィリピン人講師を使ったスカイプレッスンを提供している会社もあり、レッスン料がとにかく恐ろしく安いのです。フィリピンの物価を考えれば、なるほどです。中国の物価が安いので企業は中国に工場を作ったりということをしていますが、それと同じ理屈ですね。
僕自身は自分が英語を身につけた過程を踏まえて、理論と実践のバランスが大事だと思っています。ただ、何も考えずに外人と話していても一生話せるようにはなりません。ちゃんと理論=文法&語彙を勉強したうえで、それを実践でどんどんと使う練習をしていくことが肝要だと思います。そういう意味で、理論は別に勉強しつつ、それを試す機会として、このような安いスカイプレッスンを使うのは、非常に賢い方法ではないかと思います。
英語を話す機会を高いお金を出して買う、という時代はすでに終わったのでしょう。英語学校は、英語を話す機会を提供する、という以上の授業を求められる時代に来ていると思います。私の学校も文法・語彙を柱にした、しっかりと伸びる授業をこれからも提供していきます。
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