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閲覧数順 2024年05月09日更新

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いい家を建てる基準

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「いい家を建てたい!」

近ごろはこんな質問や問合せがあります。
家づくりの流行語なのかもしれません。

タイトルに「いい家」とつく本が何冊も出版されています。
書店の棚やアマゾンで検索してみても結構ありますね。
そしてインターネットで検索すると膨大な量の「いい家」情報がヒットします。

とても簡単に情報へアクセスできる反面、
膨大な情報の中から本当に有益な情報を取捨選択し、
そこにたどり着くことは逆に難しくなってきた気がします。

この10年間は超ローコスト住宅が価格破壊を引き起こし、
高断熱・高気密、外張断熱VS充填断熱、耐震偽装事件など、
価格、品質、性能に関わる論争や問題がいくつも起こりました。

国も消費者保護を目的に「品確法」や「住宅瑕疵担保履行法」を整備しました。

こういう時代背景が、
キーワード⇒「いい家」が流行る要因なのかもしれません。

ある人にとっては「いい家」でも、
別の人には「ダメな家」ということもあります。

自分の考え方を本やインターネットで情報発信することを否定はしません。
しかし発信された情報のなかには誹謗中傷合戦になっているケースもあります。

このことは本やインターネットの世界だけでなく、
実際にハウスメーカーや工務店の営業の現場でも同様です。

誹謗中傷がエスカレートすると表現が誇張されたり、
真実をねじ曲げる結果を招くことさえあるので注意しなくてはいけません。

では自分にとって「いい家」とは。

自分自身が満足できる家が「いい家」の第一条件です。

どんなに他人の評価を得ても、
自分自身が満足できなければ決して「いい家」とはいえないでしょう。

そしてそこに住み続けている限りずっと満足していられることが重要。

建築にはバランスが大切です。

どんなに立派な性能数値であっても、
デザインや機能や価格とのバランスが崩れては満足できません。

丈夫な家づくりも大事なこと。
しかし「200年」もちこたえる構造体をつくるだけではダメです。

いくら丈夫でもデザインや間取りが時代に合わなくなれば、
満足して住み続けることができず結果として価値も下がります。

住宅取得を資産形成の手段と考える米国では、
そのデザインによって融資条件が異なることさえあるようです。

奇抜なデザインはいくら当事者には良くても、
街並みを崩し価値を低下させる原因になりかねないということです。

いまはデフレの時代、給料が年々アップする時代ではありません。
35年のローンを組んだ家を20年で壊すわけにはいかないのです。

何かに突出することなく、
デザイン・性能・機能・価格のバランスのとれた家。
これがこれからの「いい家」のひとつの基準になると思います。

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