- 敷浪 一哉
- 有限会社シキナミカズヤ建築研究所
- 建築家
対象:住宅設計・構造
あの天井にぶら下がっているプロペラのことです。
なぜかといいますと、室温を下げることよりも、風を起こすことのほうが快適なんですよ。
これは計算では表せないですよね。無風の25度より風のある28度のほうが気持ちがいいんです。
実際に生活するのは人間だということを忘れてはいけません。気温を何度にするかが重要なのではなく、気持ちがいいかどうかということが重要なんです。
京都の町屋には大きさの異なる中庭があります。二つの中庭で気温差をつくることによって、風を流しているのです。
そういう難しいことを昔の日本人はやっていたわけなんです。