夏の日の夕立と、打ち水。 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

石塚 和彦
石塚和彦アトリエ一級建築士事務所 代表
北海道
建築家

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対象:住宅設計・構造

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夏の日の夕立と、打ち水。

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今年も早いもので、後半戦に突入。本格的な夏ももうすぐですね。
北の大地、北海道札幌市でも、このところ蒸し暑い日々が続いていましたが、今日は暑さもひと段落。

昨日は、日中は蒸し暑かったものの、激しい夕立でグッと過しやすい空気に。
夕立あとには、久しぶりに虹も見えました。

統計的なことは分かりませんが、札幌では夏の日の夕立があまりありません。

札幌に住んでいて、夕立が少ないのは(数少ない)残念なことのひとつなのですが、夕立はいつも子供の頃の夏の日を思い出させてくれます。
縁側にいて感じる、雨で香りたつ土の匂い。 そして、しっとりと、少しだけ落ち着いた夜の空気。
ひとむかし前の東京の夏の夜は、もっと気持ちよかった気がしますね。。。

さて、北海道に目をむけると。。。

「家の作りようは、夏を旨とすべし。」とは「徒然草」の記述ですが、冬を旨とする?近頃の北海道の住宅は、縁側のような内と外を繋ぐ空間が少ないので、意外と外の空気を感じにくく、とても気になります。

高気密・高断熱化・計画換気は住宅の性能としてとても重要ですが、嵌め殺しやサイズの小さい既製サッシと壁だけで安易に内と外を断絶させてしまうことには、少し違和感を感じてしまうこともあります。その違和感にどう向き合って解決するか、建築家や設計者の能力が問われるところですが。。。

春から夏にかけての過しやすい気候が特徴の北海道だからこそ、外の気持ちいい空気を感じていたいものです。暑い夏の日には、夕立はなくても、庭先に朝夕、打ち水して窓を開け放つだけでも、気持ちいい空気を感じることができますよね。

日本の伝統的な習慣である「打ち水」。

近年では、都市部の温暖化対策としても「打ち水」の活動が盛んですが、分かりにくい温暖化の議論や効果の検証はさておいて。

この夏は気分もすっきりと、打ち水の習慣、いかがですか?

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