DIYコラム 家育て ~家を育てるという贅沢と楽しみ~ その1 - DIYリフォーム - 専門家プロファイル

ほしの てつ
趣味工房うさ坊株式会社 代表取締役
DIYインストラクター

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対象:リフォーム・増改築

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DIYコラム 家育て ~家を育てるという贅沢と楽しみ~ その1

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【壱】木工教室にて

お客様:すみません、テーブルの天板をツルツルにしたいんですけど…
ほしのどんな物をイメージしていますか?
客:ほら、折り畳みの会議テーブルみたいなの
ほ:あー、わかりました。これですね

売場からベニヤ(合板)に木目を印刷した物を張り付けてあるプリント合板を持ってくると…

客:「え?本物の木じゃないんですか?」


これは、木工教室をしていると良く遭遇する場面です。


【弐】あぁ、勘違い

プリント合板や擬木と言われる物を本物の木と勘違いしてしまう事は、よくあることです。
私も木と向かい合う仕事をするまでは、その辺の区別は出来ていませんでした。
まぁ、区別する必要性も感じなかったのかもしれません。

オーケストラのコンサートが行われる、格調高い某有名ホールのロビーは、マホガニーで出来たような品の良い木調の壁になっていて、訪れる人は「やっぱり木は良いねぇ」と、その格調高いホールの雰囲気に酔いしれています。
しかし、その壁はプリント合板で出来ています。木の香りもしません。

実は、弊社の工房の床も樹脂で出来た擬木を使っています。同様に擬木だと気付く人はほとんど居ません。


【参】なぜ擬木なのか?

では、なぜわざわざ擬木を使うのでしょうか。それは、擬木の特徴を知ると良く分かります。

1、見た目がとても綺麗で均一(節穴や木目を気にしなくてよい)
2、木の苦手な水・熱・衝撃に強い物がある
3、木よりも導入コストが安い
4、施工が楽である(軽い)
5、メンテナンスが楽である(磨く必要が無い)
この5つが擬木を使う理由です。

有名ホールの壁が擬木である理由は、汚れたらすぐに綺麗な壁に貼り替えられるからです。
また、大空間を装飾しようとするとコストや軽さはとても重要です。その点でも擬木は優れているのです。

弊社の工房の床が擬木なのも、靴のまま入ってもらう事を考えたら、雨の日を考えなくてはなりません。
その点で樹脂の床は水や衝撃に強く、日々のメンテナンスが楽なのです。


【四】本物の木は不要か?

良い事ばかりの擬木ですが、唯一の欠点があります。
それは、一番初めが一番綺麗である点です。
つまり、後は劣化していくだけなのです。
劣化すると、また新しい物に取り換えると言う事になります。

その点、本物の木であれば、磨けば磨くほど“味”が出てきます。
経年とともに白っぽかった木が、飴色になってきます。

擬木を使った家では、新築が一番綺麗ですが、本物の木を使った家では、年数が経つにつれ味わいが出てきます。


【伍】家育てとは

家を育てるとは、ライフスタイルの変化に合わせて家も変化させていくことです。
どうしても家を新築する時は、あれもこれも・・・と欲張ってしまいますが、基礎と柱がしっかりとした家ならば、後から何とでもなります。
初めはシンプルでも、ライフスタイルに合わせて加えたり減らしたりすることで、とても満足度の高い家が出来てくるはずです。

そして、家を育てるには、手を入れられる家である必要があります。
手を入れられない家では、劣化を待つだけになってしまいます。

我が家は中古の戸建てを購入しましたが、幸い建てた方が木にこだわっていたらしく、とても自由度の高い家でした。
(自由度が高いとは、多くの場所で自分の好きなように手を入れられると言う事)
25年を過ぎた家ですが、その点で非常に価値が有ると感じています。

200年住宅と謳う商品がたくさん出てきましたが、家を建てたり購入する場合、劣化を待つだけの家なのか、育てることができる家なのかをよく検討する必要があります。

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