「さようなら」、広告、映像の企画・演出術 #2 - クリエイティブ制作全般 - 専門家プロファイル

山藤 惠三
有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
東京都
クリエイティブディレクター

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対象:クリエイティブ制作

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閲覧数順 2016年12月10日更新

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「さようなら」、広告、映像の企画・演出術 #2

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デザインと企画、その気持ちイイ関係。 企画・デザイン、その発想法
2009年は、どんな年だったですか?
この時期、2009年にはやった流行語大賞や、一年を漢字一文字であらわすと何になるか?
と大体、師走の恒例行事が目白押しなのもこの時期です。

エスオープランニング、山藤(サンドウ)です。

この師走の時期にふさわしい?かどうか判りませんが、
今回は「さようなら」という言葉について少し考えてみたいと思います。

お仕事がら、広告宣伝や、映像制作の中で使われることのある、
美しい言葉「さようなら」という広告媒体からの視点でもアプローチします。

『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』


作詞家・阿久悠さんのエッセイ「ぼくのさよなら史」からの引用では、
阿久さんは

人間はたぶん、さよなら史がどれくらいぶ厚いかによって、いい人生かどうかが決まる、


と言います、
「さよなら」が死語になった現代をこう憂えています。

生活の中で、もう少し大仰にいって人生の中で、別れということに無自覚なら、
感性をヒリヒリ磨くことも、感傷をジワッとひろげることも、それに耐えることも出来ない。
(中略)なぜ、さようならを言わなくなったのであろうか。
なぜ別れたことに気がつかないような不思議なことになったのであろうか


この疑問はひっくり返せば、
「これまでなぜ日本人はさようならと言ってきたのか」ということです。
「さようなら」という言葉の裏側には、どういう日本人のメンタリティが反映されているのか。
それを解き明かそうとしたのが書籍『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』です。

著者は、これまでにも

「はかなさ」や「かなしみ」「やさしさ」といったキーワードから、


日本人の精神史を辿ろうと試みてきた倫理学者です。

たしかに、「さようなら」と言う言葉は、日常生活の中で、使うには少し重い気がします。
出来れば、さようなら、という言葉を使いたくない、避けて通りたいと思う自分がいます。

しかし、

物語の脚本を書いたり、映像のストーリーを考えたり、CMのコピーライトをひねり出すようなときに、


ときどき、この「さようなら」という言葉をココで使ったらどうなるのだろう?
という気にさせてくれる、私にとってはとても気になる言葉なのです。

この普段、あまり使われなくなった「さようなら」にはどんなコピーの力、
映像の魔力があるのでしょうか?

つづく。

参考書籍:『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』 竹内 整一著
ちくま新書

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