そうした状況では、これら勤労者世代がワクチンを接種できるのは、年内は全く期待薄なのが現状であり、それ以外の予防方法を考えなければなりません。先述したタミフルなどの薬剤には、一定の治療効果はあるものの予防効果は期待できません。
冒頭のようにマスクや手洗い、うがいなどにも一定の予防効果が期待できます。しかし通常市販されているマスクには予防効果は殆んどなく、手術用のマスクでようやく効果があるとされ、意外に頼りないものです。人ごみに行かないなどの工夫も大切ですが、自ずと限界があります。
要するに、国内はもとより家庭内、学校内、職場内にウイルスを侵入するのを防止することはとても大切な事ですが、ウイルスが飛沫感染することを考えればそれにも限界がありますし、体内への侵入も完全にはシャットアウトできないのです。
ウイルスの拡大防止やワクチンなどによる感染予防が完全ではない現状では、人体内へのウイルスの侵入が或る程度やむを得ないものとして対策を立てる必要があります。それならばウイルスが体内に侵入してしまった場合、どのようにして感染や発病を防げばよいのでしょうか・・(続く)
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このコラムの執筆専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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