- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
最近、日本でもシステムキッチンへの採用率が上がってきているようです。まあ、便利ですからね。
実は、この自動食器洗い機はアメリカで生まれました。
1850年ジョセフ・ホートンという人が木で作った手回し式のものが最初なのですが、これはとても使えたものではなかったそうです。でもパテントは取りました。
そして時代は進んで1886年、ジョセフィーヌ・コクランさんという女性が今度は本当に使える実用的な自動食器洗い機を発明したのです。
これは1893年に公に発表されましたが、当時興味を持ったのはホテルや大きなレストランだけでした。
一般大衆に受け入れられるのは1950年代まで待たなければならなかったのですが、その間に彼女はこの自動食器洗い機を作る会社を設立しました。
それがアメリカの代表的家電メーカーの一つ、 キッチンエイド(KitchenAid)社の前身で、家庭用自動食器洗い機は1949年の登場でした。
現在、 KitchenAid の製品は小型調理家電のみが輸入されていますが、食器洗い機など白物家電は輸入されていません。ミキサーやトースターでその名前を知ってる人が多いのではないでしょうか。
一方、ヨーロッパでは、皆さんご存知のミーレ社がヨーロッパ初の食器洗い機を1923年に発表し、その後1960年には現在のような家庭用のビルトイン自動織機洗い機を発売したのです。
日本でも同じ1960年に「回転噴射式電気自動皿洗い機」なるものが登場しましたが、やはりまともには使えないしろものだったらしくほとんど売れなかったようです。
その後国産の食器洗い機はしばらく休眠状態でした。
そして、1987年になってやっと今のようなビルトイン式の食器洗い機が登場します。