子供部屋考察最終回 - エクステリアデザイン - 専門家プロファイル

江藤 繁
有限会社エストア 代表取締役社長
エクステリアコーディネーター

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対象:エクステリア・外構

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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子供部屋考察最終回

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住宅事情 子供部屋考察
前回まで3回に渡って子供部屋考察をお話してきました。

子供部屋を設置してもいずれ成長し巣立って行く子供は、その家で暮らす期間は十数年と短く、
巣立った後の子供部屋利用を考慮出来ていない場合が多い。
また、短期間の使用ではあるものの親子間のコミュニケーション・親子の絆を考えると住宅の間取りに対して
子供部屋は大きな影響力を持つのです。

快適な住宅環境を整えながら子供の健やかな成長を見守る住宅を構築するには、
家族の姿を家族で十分に話し合われることが最も重要になるのです。

テレビ・ゲームなどに熱中せずに公園で遊びまわる子供の姿を我が子の理想像とするのであれば、
子供部屋にテレビアンテナの端子を設置することは無意味となります。
子供とのコミュニケーションの場をリビングと定め極力家族全員が集合することが理想象とするのであれば、
子供部屋にエアコンの設置をしないで良いかもしれません。
また、子供のプライバシーに関して親が積極的に対応するのであれば、子供部屋に電話回線・
インターネット回線を設置することも意味がなくなることでしょう。

小中学校位までは、親の目の届く所で勉強して良いと思われ、上記内容を考慮した子供部屋は随分と
殺風景な状況となりますが、日々自然に子供の成長・子供との対話を密にとることが出来るでしょう。

長々と子供部屋考察を話させていただきましたが、子供部屋の室内環境を素晴らしく不自由無く
整えることが、家族の幸せに繋がらない場合もあることが、ご理解いただけたのではと思います。

この度、私が話させていただいた内容が全ての家族に当てはまることはないでしょう。
ただ、住宅を新しく建築する場合やリフォームをする際に、同居する家族での話し合いが十分に出来ていない
間取りは全ての同居人にとって快適な住宅ではないと言えるのです。

住宅は居住している人が日頃思っていない様なことが、実は大変な問題である場合があります。
日々生活することで『あたりまえ』なことが実は、いろいろな影響を及ぼすことが多いのが住宅なのです。
この様に居住者がその家の問題点を把握出来ないことも住宅に対する特異な点と言えるでしょう。

設計士・建築会社の意見も尊重するに値する貴重なもと思いますが、実際にその家で生活する
家族にとって幸せな人生を歩めることが大切なのです。
繰り返しますが家族(同居人)での十分な話し合いが、住宅建築の成功の秘訣と私は信じております。