システム開発と社長の気持ち - ITコンサルティング全般 - 専門家プロファイル

坂田 岳史
有限会社ダイコンサルティング 代表取締役 IT経営コンサルタント
ITコンサルタント

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閲覧数順 2016年12月02日更新

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システム開発と社長の気持ち

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ITコンサル日記
こんにちは、ITコンサルタントの坂田です。
今日は、システム導入するときの経営者の考えについて、お話します。
尚、このコラムは、私が発行しているメルマガ「さかやんのコンサル日記」から抜粋してお送りしています。
http://archive.mag2.com/0000116110/index.html
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以前、ある中小製造業の情報化コンサルをやっていた時のことです。
この企業は、客先仕様の製品を受注生産しています(OEMに近い)。基本的には受注が来てから生産するのですが、納期短縮の要望が強くなってきたため、予め見込で生産しようとしています。
システム担当の方と現場の部長クラスの方が検討して、過去のデータ等から需要予測できる方法を作り、在庫を持つようにして納期短縮の要望に応えようと考えています。

基本的に考えた方はいいと思います。後は、どこまで正確に需要予測ができるかです。
かなり時間をかけて、過去の出荷実績データを分析し製品品種及び得意先ごとに受注の特性をつかみ、需要予測の方法論を作られました。そして、システム化する設計を始めようと思い社長さんにレビューしました。すると社長さんは開口一番、

「生産は受注が来てからするものだ!・・・」

つまり、予め作っておくと不良在庫になる可能性が高いので、ものは注文があって初めて作るものだということです。ただ、社長さんは、何が何でも注文が来てから作るというわけではなく、正確な需要予測ができれば見込生産をやってもいいということです。
これは、経営者の視点と現場(従業員)の視点で大きく違うところだと思います。社長さんが言いたいのは、見込生産するとどんなに正確な需要予測の方法を作っても、それが100%であることはない。そのため、不良在庫が残る可能性があると言いたいのです。当然ながら不良在庫は、会社にとって損失になります。言い方悪いかもしれませんが、不良在庫が溜まって損失がでる痛みは、従業員の方には分かりません(それは、社長だけがわかる)。

社長さんが本当に言いたかったのは、

「不良在庫が出ると会社として大きな損失になる」
「それをきちんと理解したうえで、需要予測の方法を考え、見込生産して欲しい」

ということだと思っています。
要するに、もっと真剣に取り組めってことなんです。

ちなみに、以前別の会社でシステム発注の見積を評価して欲しいという依頼があり、担当者の方と一緒に評価しました。2つの提案見積があり、1つは内容的に良いが価格がもう1つの提案より300万円高かったのです。担当者の方は300万円高いけれど内容がいい方の提案を採用しようと社長さんに進言しました。すると社長さん、

「300万円稼ぐのに、どれくらい売ればいいのか分かっているのか!」

と言われました。担当者の方は、300万円くらい高くてもいいや的な発想だったのですが、経営者は300万円でも非常に大切にするのです。このような、経営者と従業員の意識のギャップを埋めるのはなかなか難しいものです。

今日の一言
「お金を払うのは社長」