耐震リフォームの現場にて - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

増井 真也
建築部門代表
建築家
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耐震リフォームの現場にて

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けんちくの現場にて
所沢のリフォームの現場では、構造補強を行いながらのリフォーム工事が進行している。筋交いがついているのに金物がない部分に金物を取り付けたりの作業は、既存物との取り合いをかいくぐりながらの工事になる。大工さんの作業は予定したよりもだいぶ時間がかかるようでなかなかにして進まない。はじめの写真は新しい金物を既存の筋交いに取り付けている様子。昔は釘で止めていただけなので、これでだいぶ強い壁とすることができる。

次の写真は吹き抜けを作るために梁を補強して、不要となる梁を撤去する前段階のものである。一番奥に見える2段梁の下の部材が今回補強に使用した材料。この梁に2階の屋根を支える荷重をかけるために、補強することとなった。この後手前側に見える梁の大部分を取り除き吹き抜けとする。この部屋はリビングとして利用される予定である。この拭き抜けには階段が取り付けられ、2階のホールに続く。

かなり程度の良い住宅だったこの家でさえ、現在の基準では当然に取り付けられる金物の類はそれほど取り付けられていないわけであるので、昔の築20年以上建つ住宅のほとんどは金物を利用しない仕口と呼ばれる接合方法で固定されているだけであろう。これで倒れないというのはあくまで日常の状態の話だ。大きな地震時には金物の強度が大きな助けになることはすでに証明されている。耐震補強というのは現在の基準とまったく同じものを作ろうとすると何にもできなくなる。少しでも、少しでもの積み重ねでちょっとずつ今の建築をより強固なものにする、そういう柔軟な考え方が必要だ。

ますいいリビングカンパニー
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