しまむらの逆襲

事業戦略攻撃戦略 2009-03-14 08:00

おはようございます！ビジネスの軍師、新納です。

今週は、4月から始まるラジオ番組の詳細も決定し、
新たな動きが顕著になりました。
世間様の不景気なんぞに負けちゃあいられません！
新年度も頑張りますよ！

FM西東京　84.2MHZ 　4月3日金曜日　22：30〜30分
仮称：金曜日の達人たち
電波の届かないエリアの方は、ポッドキャストでどうぞ！
放送終了後、企業理念ドットコムWEBの
トップページから入れるようにしておきますね。

さて、今週はユニクロ系ブランドによる９９０円ジーンズが話題に。
景気低迷の最中、ファーストリテイリング社は、益々注目を集めた
１週間でもありました。

「あの価格で、採算はあうのか？」
「原価って、○○円くらいじゃないの？」
「いよいよ、デフレ時代の到来？」
「うちも値下げしなきゃ売れないのかなぁ〜？」
「他のジーンズが売れなくなっちゃう…」

そこで、ちょっと別の視点で考えてみてはいかがでしょうか？

これは、ファーストリテイリング社の戦略です。
もちろん、現在の不景気に対する投げかけでもあります。
消費者サイド（私も含み：笑）は、嬉しいニュースでしょうが、
高級なヴィンテージジーンズを取り扱う企業ならば、いかがでしょうか？
まったく微動だにしないでしょう。
すると、誰が最も苦々しい思いをするのでしょうか？

例えば、アパレル業界の上位5社の売上とシェアを見てみると、

アパレル業界の上位5社の売上とシェア

1 ファーストリテイリング　　　5,252億円　11.8％
2 しまむら　　　　　　　　　　4,109億円　 9.2％
3 ワールド　　　　　　　　　　3,582億円 8.1％
4 オンワードホールディングス　2,870億円 6.5％
5 青山商事　　　　　　　　　　 2,145億円　 4.8％

この2位から5位までの企業で、ファーストリテイリング社と
ターゲットが競合するのはどこでしょうか？

3位のワールドはストアブランドの雄ですね。
4位のオンワードは、やや値段設定が高めのブランド。
5位の青山商事ならば、紳士服。

ということで残るのは、“２位のしまむら”でしょうか。

戦略の基本は、伯仲または、下位の相手をターゲットにし、
嫌がることを仕掛けること。

不景気に突入したから“安いジーンズを…”ということだけでなく、
競合他社との凌ぎ合いも存在しています。

990円ジーンズで喜ぶ人もいれば、
そうでない人たちもいる。

その人たちこそ！

ローカル・女性中高齢層に人気のしまむらのシェアを狙っての戦略ならば、
どんな策で、対抗するのか！？弱者の立場にあるしまむらの逆襲に
注目したいものです。

では、ゆっくり休んで、また月曜日から
頑張りましょう！

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