- 山藤 惠三
- 有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
- 東京都
- クリエイティブディレクター
つかみはOK?ファーストシーンの演出術 #4
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メディアと映画、ずっと楽しい関係。
映像メディアの演出術
2009-03-26 09:05
侍ジャパン、おめでとうと素直に言える、決勝戦でした。
チャンスに弱いと言われる日本人ですが、プレッシャーを良い方向に持ってゆく力をしっかり持っています。
イチロー、ありがとう!!
エスオープランニング、山藤(サンドウ)です、
つかみはOK?ファーストシーンの演出術の第四弾です。
前回より、映画、バットマン・シリーズ、サタデー・ナイト・フィーバーなど、
アクション、ビート系映画になってしまいました。
すみません、音楽やコミックなど、だいぶ個人的な趣味が反映されています。
今回は、「スターウォーズ」。
オープニングのタイトルが静かに宇宙空間に消えてゆくと、
巨大な宇宙船「スター・デストロイヤー」が画面の中を、
ど迫力で通り過ぎて行き、その後、宇宙空間でバトルが繰り広げてゆく、
というシークエンスはあまりにも有名です。
このファーストシーンで、
「スターウォーズ」ワールドにはまってしまう人、
なんとなくはまらなかった人に分かれるのではないでしょうか?
私は、完全にはまってしまった方でしたが、、
ファーストシーンはゆっくり入るにしても、
いきなり内容にどーんと入るにしろ、観客の心を掴むことが重要になってくるのです。
あなたも、ビデオ撮影で作品作りをするときに、どんなファーストシーンで、
その作品を作ってゆきますか?
ちょっとだけ、イメージしてみてください。
そのイントロを少し考えるだけで、プロ顔負けの映像作品が出来上がることでしょう。
結婚式や、記念パーティーなどの撮影を考えて見ましょう。
前回の総理大臣パターンで考えると、福田康夫タイプのオープニングであれば、
やはり、オーソドックスに引きのサイズで会場の外観、
街並みやビルの外観を撮ることから始めます、
その会が、どこで開かれたのか?という場所の説明の記録としても重要度がまします。
次に会場の全景や、看板などを撮っておけばスムーズな導入となることでしょう。
また、
小泉純一郎タイプのオープニングを考えるのであれば、
その結婚式や、記念パーティーの象徴的なある部分の核心部分から、
入ってゆくのが効果的です。
たとえば、ゆらゆらと輝くろうそくの火そこからカメラが引いてゆくと、
新郎新婦2人のケーキカットのシーンが写っている、
その後、周りの人たちの拍手喝采!、
笑顔の2人を見れば、これが結婚式の会場であることがひと目でわかります。
このように、オープニングの導入一つで、その映像やお芝居が、
世界に一つだけのステキな作品になってゆくのです。
そして、その映像を見る人たちに、映像の世界に引き込まれてゆく
最初の動機付けが、ファーストシーンなのです。
▼参考映画(例)
スターウォーズ・シリーズ ウィキペディア:スターウォーズ
スターウォーズ・エピソード4:トレイラー新たなる希望
クリエイティブ・プロダクション 映像とデザインのエスオープランニング