先進医療特約は必要?不要? - 保険設計・保険見直し全般 - 専門家プロファイル

岡崎 謙二
株式会社FPコンサルティング 代表取締役
大阪府
ファイナンシャルプランナー

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対象:保険設計・保険見直し

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先進医療特約は必要?不要?

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先進医療特約は必要というFPもいれば不要というFPもいますが、一体どうでしょうか?
必要派は
「リーズナブルに大きな経済的リスクに備えることができるコストパフォーマンスの高い保障」
「そもそも保険は“もしものとき”に備えるお守り」
確かに先進医療を受ける確率は低いとはいえ、先進医療を受ける機会が絶対やって来ないとは断言しえない点があげられます。そして、そもそも医療保険やがん保険は「起こらないかもしれないけれど起こってしまったら大変な“もしものとき”」に対して準備するものです。したがって、まさしく先進医療のような「起きないかもしれないけれど起きてしまったら大変なリスク」への備えとして医療保険やがん保険の先進医療特約を活用することは、それらの保険の本来的な意味から考えて理に適っているとは言えるでしょう。
一方、不要派は
「そもそも先進医療を受けること自体が滅多にない」
といったところでしょうか。そもそも先進医療を受ける機会そのものがないのなら、先進医療特約を付加することに意味を見出すことはできません。先進医療特約を不要だと主張する人たちは、「想定する必要がないほど発生確率が低いリスクにお金を支払う必要はない」とかなり的確なことを述べているのです。それでは、実際に先進医療を受ける確率とは、どの程度になるのでしょうか。残念ながら正確な数値の発表はされていませんが、おおよその目安をつけることができます。代表的な先進医療として「陽子線治療・重粒子線治療」について見てみましょう。
厚生労働省の「平成26年 患者調査」および「先進医療会議」によると、陽子線治療・重粒子線治療が行われる病気(適応症)の総患者数は162万6,000人で、先進医療の実施件数は3,877件となっています。このように見ていくと、確かに先進医療を受ける確率はわずかに過ぎないことが分かります。ほとんど先進医療を受ける可能性は存在しない。そう言い切ってしまっても差し支えはないでしょう。
先進医療特約を付加する保険料はわずか月額100円前後ではありますが、少しでも無駄なコストはカットして有意義なことにお金を使いたいのが人情でしょう。そのような立場にたつのであれば、先進医療特約は不要だと言うこともできそうです。

私自身はどちらかといえば必要派。保険らしい保険といえるからでう。
あなたは必要派?不要派?
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