がん保険 - 保険設計・保険見直し全般 - 専門家プロファイル

田中 香津奈
かづなFP社労士事務所/株式会社フェリーチェプラン 代表取締役
東京都
CFP・社会保険労務士

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閲覧数順 2016年12月07日更新

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がん保険

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かづな先生の新保険ゼミ 02.加入している生命保険の種類は?

(主契約は「がん保険」、特約は「がん特約」)

 保障ニーズ : 死亡医療|介護|老後|その他




がん保険は、がんに特化して手厚く保障する医療保険の一種です。保障の対象をがんに絞っているために、保険料は医療保険よりも割安になっています。がんに対する保障を目的としているため、死亡保険金は少額か全くない場合も多く、一般的には解約返戻金や満期保険金はありません。何事もなく保険期間が終了もしくは死亡や解約により終了した場合、支払った保険料は1円も戻ってきません。それゆえ、「掛け捨ての保険」と言われています。
基本的な保障内容は、「入院給付金」「手術給付金」「診断給付金(一時金)」となっていて、「先進医療」や「通院給付金」などのさまざまな特約が付加できるようになっています。また、がんによる収入ダウン分を保障する商品もあります。
「入院給付金」は、がんで入院したとき、実際にかかった実費とは関係なく、入院した日数に応じて1日5,000円や10,000円という、契約したときの日額の入院給付金が支払われる保障です。実際の入院費の実額を補償する「実損填補型」も販売されていますが、終身タイプはなく、定期タイプのみとなっています。医療保険では入院給付金が支払われる日数に限度が設けられていますが、がん保険では無制限に支払われます。
「手術給付金」は、手術の種類によって、入院給付金日額の10倍・20倍・40倍で設定されているタイプや、どんな手術を受けた場合でも一律20倍のみといったタイプもあります。
「診断給付金(一時金)」は医療保険にはない特徴で、がんと診断された場合にまとまった金額が支払われます。1回のみ支払うタイプと再発についても保障する複数回タイプがあります。
がん治療はかつての手術中心から放射線治療や化学療法(抗がん剤治療)を組み合わせた治療が主流になり、通院治療が増加する傾向に対応し、「放射線治療給付金」、「抗がん剤治療特約」、「入院を伴わない通院給付金」などのさまざまな特約が付加できるようになっています。

保険期間の設定には、一定の保険期間を定めた「定期タイプ」と一生涯保障の「終身タイプ」があります。
定期タイプ」は、一定期間の保障で、ボーナス付きのプランもあります。保険期間の設定には、保険期間の設定には、「更新型」と「全期型」があります。「更新型」は、契約時から、10年など一定の期間は同じ保険金額・保険料です。保険期間が終わると、健康状態に関係なく原則として、それまでと同じ保障内容で継続することができます。更新時の年齢で保険料が決まるので、保険料は上がっていきます。「全期型」は、65歳など契約時から保険期間の満了まで同じ保険金額・保険料です。「更新型」と同じ条件で保険料を比較すると、契約当初は高いですが、長く継続する場合は、払込期間までの総払込保険料は、「全期型」のほうが安くなることが多いです。
終身タイプ」は、一生涯の保障です。払込期間の設定には、一定年齢または一定期間で終了(満了)する「有期払い」と、一生涯払い続ける「終身払い」があります。

メリットとしては、がんと診断されたら治療内容にかかわらず、また入院しなくても、「診断給付金(一時金)」を受け取れる点です。また、受け取っても、保険料がアップすることもなく、死亡もしくは解約もしくはしない限り、保障は継続しますので、再発にも対応してくれます。
デメリットとしては、「診断給付金(一時金)」と「入院給付金(日数無制限)」をベースにした保険であり、「診断給付金(一時金)」は入院給付金の10倍など、決められた比率で設定する条件が多く、通院治療中心を考えていて、入院給付金はさほど必要ないというニーズには当てはまりにくくなります。また、入院給付金は過去の入院に対しては受け取れますが、未来の入院に対しては受け取れません。お医者様に診断書を作成してもらい、保険会社に提出してから受け取ることになりますので、実際は入院費を立て替えることとなることです。

また、保障の開始時点には気をつけなくてはいけません。医療保険の保障は“申し込み・告知・初回保険料入金”すべてそろった日から始まりますが、がん保険は“申し込み・告知・初回保険料入金”すべてそろった日から3カ月(90日)後から保障が始まるように設定されています。
同じような保障な保障内容に見えても、それぞれ保険料が異なるのは、以下の条件の違いによります。

 

1) 保障期間  

 【定期タイプ】一定期間のがん保険⇒「更新型」1年・5年・10年など、「全期型」60歳・80歳など
 【終身タイプ】一生涯保障が続く

2) 基本的な保障内容

 【診断給付金】あり  ・ なし→ありの場合、1回 ・ 複数回(再発2年、または3年以上が条件)
 【上皮内新生物での保障】あり  ・ なし→ありの場合、悪性新生物と同額、50%、10%など
 【入院給付金日額】5,000円、6,000円、8,000円、10,000円、15,000円など
 【手術給付金】入院給付金の10倍・20倍・40倍、一律入院給付金の20倍など

3) その他の保障

 【特約】先進医療特約、通院特約、抗がん剤治療特約など
 【解約返戻金】あり  ・ なし
 【死亡保険金】あり  ・ なし

4) 保険料の払込期間

 【有期払い】1年、5年、10年、60歳、65歳、70歳、75歳、80歳など
 【終身払い】一生涯支払う


それぞれの組み合わせによって、保険料負担は大きく変わってきます。
一般的には、条件がよければよいほど、特約を付加すればするほど、保険料は割高になります。

がん治療は、陽子線治療など健康保険の対象外の先進医療を受けることも想定されます。「先進医療特約」はがん保険や医療保険に付加できる保険会社が多いですが、同一保険会社の場合、どちらか一方しか付加できません。がん保険と医療保険を別々の保険会社で加入すると各社から「先進医療特約」の保障が受け取れます。1000万円から2000万円程度の保障に対して、保険料は月額100円程度です。

また、セカンドオピニオンサービスや優秀な専門医の紹介サービス、がん治療相談専用コールセンターなど、無料の付帯サービスが充実しています。
保険加入の際は、がん保険自体の保障内容だけでなく、このような付帯サービスもあわせて比較検討することも重要なポイントです。
なお、がんと診断されたら以後の保険料が免除される保険も存在します。その場合は、保険の払込期間を「終身払い」にしましょう。

がん保険は、アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)が昭和49(1974)年に販売を開始していて、悪性新生物のみを対象にした「入院給付金」と「がん死亡保険金」のみの保障内容でした。
医療技術の進歩もあり、以前加入したがん保険が現在では不十分な保障内容になっている場合もあるので、一度見直すことをオススメします。

医療保険選びの時は、あなたの経済的リスクだけでなく、あなたの病気のリスクとも向き合うと無駄のない・すっきりとした保険加入をすることができます。



この保険が向いているタイプ

がんに対する保障を手厚くしたいタイプ

がんとなると長期入院、闘病というイメージがありますが、公的医療保険制度の財政悪化を防ぐという国の政策によって、長期にわたる入院は見込みにくくなっています。また、医療技術の進歩によって日帰り手術や通院での治療も増えています。がんという特徴に合わせた経済的リスクをカバーすることができます。 

既往症により、「医療保険」に加入できないタイプ

医療保険とは、ほとんどのケガ・病気の入院保障をするため、通常は引受の基準が厳しいものです。それに対して、がん保険は、がんに特化した入院保障のため、医療保険で引き受けが断られた方でも、加入できるケースもあります。代表的な病歴としては、糖尿病や高血圧で投薬中の方は、医療保険に加入するのはなかなか難しいですが、がん保険であれば可能な場合もあります。通常、医療保険とがん保険は審査基準が異なるからです。

自分は病気・がんにはかからないと思っているタイプ

健康な人ほど、病院に縁遠い生活を送っています。いざ、がんになったことがわかったとき、どんな病院を選べばいいのか、治療法はどうしたらよいのか、不安でいっぱいになります。そんなときがん治療に関する情報提供や専門医の紹介など充実した付帯サービス狙いで、最も割安ながん保険になるよう条件を設定して加入することをおすすめします。

(2005.3.13公開 2015.3.12更新)

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