- 大山 充
- 株式会社 東京総合研究所 代表取締役
- 東京都
- シニア・エグゼクティブ・アドバイザー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
皆さんこんにちは!
東京総合研究所スタッフチームです。だんだん春らしい気候になってきましたね!
今回は「ネットネット株」「スクリーニング」の2つをキーワードにお話します!
バリュー投資で有名なので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
まずネットネット株とは、前記事でも話題になった、アメリカの投資家ウォーレン・バフェットの師匠に当たる人物、経済学者ベンジャミン・グレアムが提唱した投資方法です。
一言でいうとネットネット株とは、企業の流動資産から負債総額を引いた額の3分の2が時価総額より多い銘柄のことです。
これは、企業が所有している正味流動資産に対し、株価が下回っているということになります。つまり、株式市場でその企業は過小評価されていることを示し、この手の銘柄はそれ以上、株価が下がる可能性が低いことが最大のメリットです。
経済学者であったベンジャミンが提唱したこともあって、堅実な投資手法だともいえます。
時価総額 < (正味流動資産 – 負債総額) × 66.7%時価総額 = 株価 × 発行済株式数
14歳から株式投資をはじめ、現在では資産3億円を超える、ベテラン投資家のかぶ1000さんはネットネット株をこのように語ります。
「グレアムから取り入れたのが『ネットネット株』でした。ネットネット株とは『1万円が入った財布が、6000円で売られている』ような銘柄です。そんな財布が本当に売られていたら間違いなく買いますよね。株式市場にはそんな銘柄があるんです」
ではこのような優良株は、一体どうやって見つければよいのでしょうか?
その方法こそが「スクリーニング」です。ひとつひとつの株式銘柄をこと細かく指標別に検索できる機能のことを言います。PERやPBRはもちろん、時価総額や過去3年間での売上高変化率、自己資本比率など、あらゆる面から検索にかけることが可能です。
このスクリーニング方法が効果的に行えているかどうかで、優良銘柄と出会えるのかどうかが決まると言っても過言ではありません。
下記のチャートはいわゆるネットネット株である昭栄薬品です。
昭栄薬品チャートネットネット株の欠点?
下値リスクが少ないことが売りのネットネット株、魅力的にうつりますが、その堅実さゆえに欠点が潜んでいます。
それは利益が出るまで、年単位の長い時間を要することが挙げられます。
ネットネット株はいわゆる割安株。割安株とはつまり人気がない株だといえます。
グレアムは価値に対して人気がない株を買って、ほかの人がその価値に気づくのを待っているわけですね。
みんなが価値に気づけばいいですが、それがすぐとは限りませんし、永久にその時はやって来ないかもしれません。
対策として、グレアムは大型株の購入を勧めています。
小型株だと割安のまま永久に放置されることがしばしばあるのに対して、大型株は注目されているので価値と価格が乖離していてもいずれ価格は価値に近づいていきやすいのです。
そんなことも念頭に入れながらネットネット株を探してみると良いでしょう。
今日はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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