投資と座右の寓話⑳ 「効率の悪い畑仕事」 - 投資相談全般 - 専門家プロファイル

大山 充
株式会社 東京総合研究所 代表取締役
東京都
シニア・エグゼクティブ・アドバイザー

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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投資と座右の寓話⑳ 「効率の悪い畑仕事」

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みなさんこんにちは!

東京総合研究所スタッフチームです。

 

今回は「効率の悪い畑仕事」という寓話を知り考察していき投資に関連付けてみたいと思います!

 

まずは本日の銘柄情報です。(11:52現在)

<値上がり率上位銘柄>

1位 (株)アサカ理研(5724) +23.94% +300

2位 (株)壽屋(7809) +23.81% +300

3位 ぷらっとホーム(株)(686) +21.82% +299

 

<出来高増加率上位銘柄>

1位 ダイワ 上場投信・TOPIX-17電機・精密(1642) 

2位 NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN(2046)

3位 One ETF 高配当日本株(1494)

 

<検索回数上位銘柄>

1位 ソフトバンク(株)(9434)

2位 (株)みずほフィナンシャルグループ(8411)

3位 (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)

寓話「効率の悪い畑仕事」

孔子の弟子である子貢が南方の楚に旅行して、普に帰る途中、漢水の南を通りかかった。

見ると一人の老人が野菜畑を耕作しようとしている。

地下道を掘って井戸の中に入り、瓶を抱えて外に出てきては水をやっていた。

骨が折れて苦労の大きい割に仕事がはかどらないようだ。

 

見るにみかね子貢は声をかけた。

「こんな仕掛道具をご存知ですか。

一日に百もの畝に水をまくことができます。

労力がたいへん少なく、しかも効果はたくさん現れます。

ご老人、一つ使ってみる気はありませんか」

 

畑仕事をしていた老人は、子貢を見上げながら言った。

「どんな仕掛だね」

子貢は、はねつるべの説明をする。

「木を削って仕掛けを造り、後ろを重く前を軽くします。

これで水を汲めばものを引き出すように汲めて、水があふれ出すように素早くまくことができます。

そのなをはねつるべといいます」

 

これを聞いた老人は顔色を変え、軽べつの笑顔を浮かべて言った。

「私の先生からこんなことを聞いています。

便利な道具があると、必ずずるいことが生まれる。

ずるいことが生まれると、必ずずるい心が生まれる。

ずるい心が胸の中にあると、純白の美徳が失われる。

純白の美徳が失われると、精神が乱れる。精神の乱れた人間は、道という支えがなくなる。

はねつるべを、私は知らないわけではありません。

恥ずかしいから使わないのです」

 

子貢は恥ずかしくなって顔を赤らめ、顔を垂れたまま何も答えられなかった」

考察

この寓話は子貢と老人が中心となって展開されていきます。

子貢は効率化のためにはねつるべを使うことを老人に勧めますが、老人ははねつるべを使うことをぼろくそに否定します(笑)

「便利な道具を使うと何もかも悪くなる」

こんなことを言っているのですね。

 

老人のように昔ながらの方法に固執するのか、画期的なものや新しいものを用いて効率化を図るかという問題になってくると思います。

 

さて、この問題を株式投資の銘柄探しで考えてみましょう。

企業の経営者は所有者である株主のために1株当たりの内在価値を高める必要があります。

この考え方は日本ではあまり浸透していないかもしれませんが、世界一の投資家であるウォーレン・バフェットがしつこいほど繰り返し説明しています。

 

経営者はA or B という選択を迫られる際に、どちらが1株当たりの内在価値をより高めるかということを考える必要があるわけです。

そんな状況で、寓話の老人のようにはねつるべは便利な道具だが使わないという選択はありえません。

常に合理的に内在価値を高める選択をしなければなりません。

 

そのため、企業分析をして銘柄を選ぶ際、経営陣がどのような姿勢で経営をしているのかしっかり把握するべきです。

寓話の老人のような考え方をしている経営陣は避けなければならないのです。

常に合理的な判断をできる経営陣を見分けられる力をつけたいですね。

 

まとめ寓話「効率の悪い畑仕事」の紹介とそれについての考察をしてきましたがいかがだったでしょうか? 

今回の寓話は効率化を否定しているわけですが、これは株式投資にはあまり当てはまらなそうですね。

考察から得られた教訓を実際に活かしていきたいものです。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回もお楽しみに!

 

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