チア☆ダン1 自信が崩れ去った人の再生物語 - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

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チア☆ダン1 自信が崩れ去った人の再生物語

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恋愛心理 自己受容

前まではドラマ「海月姫」を題材に、「自信が持てない」と思う人ほど、本当にやってみたいことを見つけて、やってみる経験が必要だ。と言う様な話を書いて来ました。


実際には自信が持てない人ほど、やりたいことが思い浮かばず、何をしていいのかもわからなかったりする事もあるでしょう。
私のところに来るクライアントさんの多くも「恋愛したい」「結婚したい」と言うやりたいことの目標はあるものです。
恋愛したいというのは割りと本能的な欲求のような気がします。
人と親密になって愛し合いたい。
誰かに愛されたい。

必要とされたい。

守られたい。

支えてもらいたい。

繋がりたい。

寂しさを埋めたい。


でも、自分に自信が持てない為に、恋愛が上手く行かないと言う例がとても多いのです。
そしてこの

●「恋愛や結婚が上手く行かない(広い意味では生き辛さを抱えてしまう)」事と、

●「自信が持てない」事と、
●「やりたい事がない、出来ない、見つけられない」事

にはとても密接な関係があると考えています。

やりたくてもやれる自信が無いからやるのが怖い。
何をやっても出来る自信が無いから、
やりたい欲求もあきらめているうちに思い浮かばなくなった。と言う例も多いかもしれません。

人はどうやってやりたいことを見つけたり、出会ったりするのでしょうね?


何かをやったら親や周りから褒められて、「自分はできる」と自信をつけて、
それをもっとやりたいと思うようになる、なんて事も多いのではないでしょうか?

今回からは、題材をドラマ「チア☆ダン」に移して、引き続き「やりたい事」を見つけて、やるって事に関して
また考えてみたいと思います。

ドラマ「チア☆ダン」は、主人公の女子高生が、チアダンスを通じて、たりたい事を見つけ、仲間を作り、競技としてのチアダンスコンクールで優秀なパフォーマンスを行う為にひたむきに練習し、成果を上げて行く過程を描いたドラマです。

一言で言えば昔からあるスポ根もので、

昭和の名作「スクールウォーズ」(「どうせ俺達なんか」と自己否定的でやり場のないうっ屈を抱えていた弱小ラグビー部の高校生たちを、ある熱血教師がまとめて、やがて強豪チームにまで育てて行くドラマ)に通じる様な、青春サクセスストーリーです。

2009年3月、福井県立福井商業高校チアリーダー部“JETS”が全米チアダンス選手権で優勝を成し遂げたニュースが
日本を駆け巡りました。

この奇跡的な話を基に広瀬すずさん主演で映画版「チア☆ダン」が制作されました。
ドラマ「チア☆ダン」は、その映画の9年後が舞台です。

主人公藤谷わかば(演:土屋太鳳さん)は、幼い頃にニュースで知った“JETS”に憧れていました。
でも、JETSのある高校の受験に失敗。

いつしかチアダンスさえ「自分には無理、できっこない」と考えるようになり、勉強も運動も中途ハンパな高校に入学し、弱小チアリーダー部で運動部を応援するだけの高校生活を過ごしていました。


そんな時、やはり打倒JETSに燃える東京から来た強引な転校生・汐里(演;石井杏奈さん)はチアリーダー部員としてみんなにもやる気を出させようとしますが、
部員のみんなは「打倒JETS!そして全米制覇!」を掲げる汐里に「そんなの無理に決まってるじゃん」と付いて行けず、

汐里は退部を決め、新たにチアダンス部を作る事にします。
汐里に誘われた土屋さんは、最初は渋々協力し、チアダンス部員になる所からお話しは始ります。

実はこの時点で土屋さんはいくつか挫折をすでに味わっています。
土屋さんには優秀なお姉さんがおり、お姉さんはJETSがある高校へ進学でき、JETSの一員として華々しく成功していたのです。

土屋さんは元々お姉さんより先にJETSに憧れ、幼い頃からJETS入部を夢見て、ダンスも熱心に練習していたのですが、
希望の高校にも入学出来ず、何事にも努力と能力があるお姉さんに、何をやっても追いつけないと言う「あきらめ感」を抱いていたのです。

チアダンス部設立にしても、周りの先生たちも「そんなの無理だし、忙しいから顧問になってくれる先生もいない」
と言う理由で却下されます。
そんな中、事情を抱え、教師と言う仕事に自信をなくし、何事にも消極的な関わりしか出来なかった漆戸先生(演:オダギリジョーさん)が、彼女たちの情熱にほだされ、顧問になります。
もちろんチアダンスの事なんか、何も知りません。


オダギリ先生の抱える事情とは、オダギリ先生もかつては金八先生の様な教師に憧れ、

前の学校では、将来有望でありながら怪我により挫折した野球部の生徒を親身に励ましていたこともありました。
ところが、その熱血さが災いして、返ってその生徒からは「いい加減にしてくれ!ほっといてくれ!」と反感を買い、拒絶され、

周りの生徒たちからも「生徒を理解しようとせず空周りしている先生」とみなされ、学級崩壊のようになり、

一度は心の病になり、やっと復帰したばかりだったのです。
そして自分でも

「自分はただ、自分の想いを生徒に押し付けていただけだったのじゃないか?

自分なんかが生徒と関わるのは、生徒達の為にならないんじゃないのか?」

と、まったく自信を失くしてしまっていたのです。

土屋さん、オダギリ先生、この挫折した二人の、自信再生の物語なのです。
いや、挫折感や無力感を抱えているのはこの二人だけではありません。
教師としての使命感を持ちながら、管理職としての立場で、責任ばかり追及して来るPTAや生徒たちから、忙しすぎる先生方を守るために、冷たい態度を取らざるを得ない教頭先生。

そんな教頭先生の娘で、学校でもプライベートでも「成績も品行も優秀な教頭先生の娘」の役割を、ひたすら演じていなければならない少女。

周りの男子生徒から、仲の良い女友達との関係をからかわれ、
その結果としてその女友達から「あんたなんか別に友達じゃない」と保身のために裏切られてしまい、

孤立することになり、
人が信じられなくなって孤独にダンスだけに励む少女。

運動神経が悪いのを気にして、やりたかったダンスもしてこなかった少女。

登場人物のほとんどが、キラキラなんてしていないのです。
土屋さんのお姉さんと、校長先生(演:阿川佐和子さん)くらいですかね、屈託なく心に余裕がある登場人物は。




かならずしも特技や才能を持っているから自信がつく。
特技や才能があるからやりたいことがある、というばかりでもないと思います。


最初から人と秀でていて、人から誉められるような才能を発揮できる人なんて、ほんの一握りの人ではないでしょうか?
稀に本当に何かの天才みたいな人もいるのも事実だとは思いますが。

出来る事だけをやっていたいと思う人もいるでしょう。
 

出来ないことを自分で「今は自分は出来ないんだ」と素直に認める事はとても大切な事だと思います。

でもそれを認めるのは実はとても勇気がいる事の様です。

 

出来る事もあると言う事実があるにも関わらず、自分は何も出来ないように思い込んでしまっているのが、自信のない人の特徴かと思います。

今の自分には出来ないのだと認められないと、

「今は本気出していないだけ」とか
「そんなこと出来ても別に価値なんか無い」と、物事自体を否定してしまったり、
「そんな事出来る事で何調子乗ってるんだ?!」と出来ている人を低く見下してしまったりして、
現実を受け入れられない人もいます。
そうした傾向がある人は、表面的にはとても自信家に見えたりするものです。
しかし、そんな人は「自分に自信が無いと言う人」以上に、とても生き方がこじれてしまうことにもなります。

どちらも現実を歪めて捉えてしまっているのですが。

 


片や
自分では今は出来ない事を認め、出来るか出来ないかわからない、むしろ出来なさそうな難しいことだから挑戦してやってみたい!
と考える人もいるでしょう。


その2人の違いは何なのでしょう?

 



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