喫煙とお口の健康 - 虫歯治療 - 専門家プロファイル

増岡 健司
医療法人社団 MEDIQOL 理事長 歯科医師
東京都
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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喫煙とお口の健康

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歯科の蘊蓄
 タバコは体に悪いとわかっていながら、ついつい吸ってしまう・・・という人が多いですが、全身の悪影響だけでなく、口の中にも様々なトラブルを引き起こします。
 
 歯に着色物がつくことによって、歯垢がたまりやすくなります。
 歯垢中の病原細菌がきっかけとなり、喫煙者においては、歯周病のリスクが高まることが知られています。
 
 ニコチンの作用によりお口の中の毛細血管が収縮し、本来、病原菌や細菌から守ってくれるお口の中の白血球の絶対量が減少することで、免疫機能が低下します。

 また、口腔癌の発症率も非喫煙者に比べ約4 倍に増加します。そして、肺癌(扁平上皮癌に限り、腺癌は除く)の発症は喫煙者がほとんどです。

 このように、タバコの口の中や全身への悪影響はかなり大きく、ヤニがつくだけではないのです。
 
 違った角度から、禁煙を検討してみましょう。
 
 
★タバコと歯周病の関係
 
 タバコを吸う人に多くみられる口の中の特徴
 
1.煙草のタール成分の付着が歯周病の原因となる歯垢を付きやすくする。

2.煙草のニコチンが歯肉の血管を収縮させて、血流障害を起こす。

3.喫煙による活性酸素を除去するためにビタミンCが消費されて、歯ぐきを構成するコラーゲン合成がうまく行かない。

したがって、歯ぐきの色が紫色・黒ずんでいる、歯が黄ばんでいたり、ヤニがついている、舌表面にヤニがしみこんでいる、口臭がある、炎症があっても見えづらいという特徴があります。

 女性の喫煙者も増加していますが、百害あって一利なしということに違いはなさそうです。